「東京香堂」の香木を楽しむセット
~ 「組む東京」 vol.6 ~
昨日の記事に引き続き、「東京香堂」さんと行ったワークショップから生まれた「組む」の商品を、もう一つご紹介したいと思います。
紙包みの中に、香木(チップ)、灰、香炭一包、ピンセットが入っています。組み合わせたガラスコップは「VISION GLASS」、白い小皿は「JICON」、漆板皿は小沼智靖さん作のもので、すべて「組む」でもお取り扱いしています。お手持ちの器に灰を敷き、その上に香木を置いてお使いいただけるのですが、「組む」では写真のように、耐熱ガラスカップといったカジュアルな器での楽しみ方をご提案しています。香木を楽しむ時間や体験をプレゼントしたい、と贈り物にされる方も多くいらっしゃいます。
2つの木片は沈香、チップ状になっているのは白檀です。香木というと、希少価値があり値段が高そうという先入観がつきまといます。香木を使う香道も、敷居が高いイメージです。しかしながら香道も、原点は何より香りを楽しむことにあります。香木は、大自然そのものであり、それに感謝しつつ、それらがはなつエネルギーを感じ取る。それをだれもが気軽に体験できるようにと考えたのが、この「香木を楽しむ」セットです。
香木の粉でコーンインセンス(円すい形のお香)を作るワークショップでは、講師のペレス千夏子さんが、写真のようにたくさんの天然香木をお持ちくださいました。香木は同じ種類のものでも、産地によっても、できた年によっても、驚くほど香りが違います。千夏子さんが、例えばワインと同じような感じですよね、と言われるの聞き、なるほどと思いました。
「東京香堂」の小さなアトリエは、自然豊かな群馬県みなかみ町にあります。ここでペレスさんは、四季を感じ、植物の恩恵を受けながら調香、サンプル制作を行っています。
「東京香堂」のサイトから見ることのできるイメージ動画は、このみなかみのアトリエの周辺と、実は、「組む」で撮影されています(「組む」の映像は、後半の本がめくられるシーンから)。深呼吸したくなるような美しいシーンと音に包まれ、映像からは、香るはずのない香りが溢れ出してきそうです。リラックスできる映像ですので、ぜひご覧いただけると嬉しいです(動画制作:松本須賀制作室 音楽:西村周平 花:RARI YOSHIO)。
「日本古来の香りの文化を継承しつつ、日本だけでなく世界も含めた現代に、新しい香りのあるライフスタイルを提案」する。「東京香堂」の製品は、こんな志と人と場所から生まれています。
国内外のものづくり、手工業の交流拠点となる場として、ショップ、ギャラリー、コミュニティ・スペースの機能をもつお店。「今日のひとしな」の執筆は、代表・キュレーターの小沼訓子さん。
東京都千代田区東神田 1-13-16
tel:03-5825-4233
営業時間:12:30~19:00
不定休(サイトをご確認ください)
http://www.kumu-tokyo.jp/
インスタグラム「@kumutokyo」
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