天然ヒノキのお重「YAMASAKI DESIGN WORKS」の枡重

今日のひとしな
2018.02.11

~ 「組む東京」 vol.11 ~

清々しい天然ヒノキの白木のお重に料理が盛り付けられ、洒落た一品が供されていますが、「こちらは全て、チェーン店の弁当店で買ってきたお惣菜なんですよ」と種明かしをすると、大抵の方は驚きます。

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<「枡重L45」w172×D172×H45 2,400円(税抜)、「枡仕切り」1,000円(税抜)>

盛り付けと器を工夫するだけで、佇まいは(たぶん味わいも)随分と変わるものだと実感します。この白木のお重が今日、ご紹介したい"ひとしな"。「YAMASAKI DESIGN WORKS(ヤマサキデザインワークス)」のオリジナルプロダクトです。

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<「枡重60」W140×D140×H60 1,800円(税抜)、「枡重25」W140×D140×H25 1,200円(税抜)>

こちらの枡重シリーズは、日本古来の一升枡、五合枡、一合枡の大きさをもとに、高さを変えてサイズ展開し、お重や弁当箱のように使えるようにしてあります。さらに、底に僅かな段差をつけ、重ねて使用できるようになっています。

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素材は、天然ヒノキの滑らかな白木仕上げ。蓋を開けるとふわっと木の香りが広がります。制作されているのは岐阜県ですが、もともと建築用の柱や梁の残りの端材で作られているので、資源の有効活用にもつながっており、「気兼ねなく使って、何年か経ったら新調する、循環型の道具」と山崎さんは言います。

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<「枡仕切り(枡重L45、 L60用)」147×147×h27 1000円(税抜)>

最近の追加されたアイテムとして、この枡仕切りがあります。これが一つ加わるだけで、盛り付けのバリエーションもぐっと広がります。 お手入れ方法は、何も特別なことはなく、他の食器と同じく中性洗剤で洗い、自然乾燥させるだけ。冒頭の写真にあるような普通のお料理は、なんでも盛り付けられます。ただし、真っ赤な梅干しなどは、色素がついてしまう場合もあるので、気になる方は入れないほうが安心です。また、木製品ですので、つけおき洗い、食洗機、食器乾燥機などの使用もお避けください。

デザイナーの山崎宏さんは、こんなものがあったらいいな、という発想から、使い手が「なるほど〜」と思うものを色々と製品化されていますが、枡重もその一つ。山崎さんは、実は、お料理の腕前も素晴らしく、美味しいものを美味しくいただくという食への探究心を尊敬し、いつも見習いたいと思っています。そんな山崎さんが日々の生活の中で、より身近にお重を使えるようにと提案されたこの枡重ですので、使い勝手は実感に即したものです。三段階ある深さの加減も扱いやすく、様々な使い方を考える楽しさがあります。

山崎さんに、使い方の例を聞いてみると、一番浅いサイズは、トースト皿としての出番が多いそうです。陶磁器と比べると、木はトーストの蒸気をうまく逃してくれて、サクッとしたままいただけるとのこと。

また、お櫃のように使うというのも意外なアイデア。実際、お櫃の材料として多用されているサワラなどと比べると、ヒノキの香りは強めということはありますが。例えば山崎さんは、ご飯を3合炊いたあと、炊きたてを少し食べて、あまったご飯を枡重の一番大きいものに入れるそうです。すると、あとで冷やご飯が美味しく食べられるとのこと。

05最後に、一合枡からサイズ展開した枡の受け皿をご紹介します。こちらはコースターとして、またちょっとした小皿として、お使いいただいます。

みなさんのアイデア次第、組み合わせ次第で、様々な使い方の可能性がある枡重。春はすぐそこ。漆のお重ほど大げさではなく、普段のご飯を入れて、ちょっとお散歩がてらのピクニックのお供にいかがでしょうか?

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組む東京

国内外のものづくり、手工業の交流拠点となる場として、ショップ、ギャラリー、コミュニティ・スペースの機能をもつお店。「今日のひとしな」の執筆は、代表・キュレーターの小沼訓子さん。

 

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