自分なりの使い方を見つけたい　ヴィンテージのラリーキルト

～HAC by WONDER  MOUNTAIN（ハック バイ ワンダーマウンテン）より　vol.9～

今日ご紹介するのは、ヴィンテージのラリーキルトです。

日常をより豊かにする道具というのは様々ですが、物に溢れたこの時代にずっと変わることなく残っていくもの…。既に何十年と使われてきたヴィンテージのラリーキルトもそのひとつです。

インド地域に見られる、ヴィンテージファブリックを幾重にも重ねてカンタワーク（刺し子）をほどこした大判のキルト。昔から、遊牧民の女性たちがカンタワークの布を制作しては家財道具にかけたり包んだり、また敷物として使用したりと、日常の暮らしに寄り添う伝統工芸のひとつでした。

どんな小さな布でも繋いで重ねて、一枚の丈夫な大きな布やラグにしてしまう。インドの女性の知恵から生まれた美しく優しい一枚です。

古い布を重ね合わせて作られた、切り絵のようなパッチワーク。一針一針、丁寧に施された刺し子。きれいに等間隔に並んだ針目も素晴らしく、不揃いな針目にもまた愛おしさが込み上げてきます。

表と裏とで、また違う表情を持つキルト。お客様に手に取っていただく際には、私達スタッフも一緒に広げて表・裏と眺め、どう使うおうかと想像を膨らませます。それは私達にとっても楽しい時間。例えば、模様替えをするのは大変な時でも、キルトの裏と表を変えるだけでちょっとした気分転換になりますよね。

ラグとして使うのはもちろん、ベッドやソファーのカバーにしたり、お天気の良い日にはピクニックシートにしても！　躊躇なく、様々なシーンでガシガシ使ってみて下さい。もしダメージがきたら、自分で補修するのも素敵です。日常に寄り添いながら、いつしか欠かすことのできない大切な一枚になってくれるはずです。

使い古されているのに、変わらず美しいと感じられるもの。時間や国境、場所を変えこれからどのくらいの年月使われていくのでしょうか…そんな想いをよせたくなる、とっておきの一枚です。

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