思わず見惚れてしまうかっこよさ 井藤昌志さんのオーバルボックス
~HAC by WONDER MOUNTAIN(ハック バイ ワンダーマウンテン)より vol.25~
今日ご紹介するのは、井藤昌志さんのオーバルボックスです。
長野県松本市の「LABORATORIO(ラボラトリオ)」のオーナーでもある木工作家の井藤昌志さんが作る、シェーカースタイルのオーバルボックス。
オーバルボックスは、18世紀にイギリスからアメリカに渡ってきたキリスト教徒の一派であるシェーカー教徒たちがつくりあげた生活用具。独自のコミュニティを形成し、自給自足による質素な生活を送る彼らは、その暮らしの中で使う用具や家具を手作りし、その無駄な装飾のないシンプルなデザインで、世界中に大きな影響を与えたことでも有名です。
井藤さんにより、忠実に再現されたサクラ材のオーバルボックス。蓋を開けた時にフワっと香る木の香りや触れた時の心地良さが、何とも心をリラックスさせてくれます。
「何をいれようかな」と考えるのも楽しい時間。一番大きなサイズ“No.10”は小さなお子様のテーブルやおもちゃ箱にもなるサイズ。
「娘がいつもこの上に絵本立てて読んだり、お絵描きしたりしてるよ。この間はクレヨンでお絵描きされちゃった(笑)。でも全然いいの。娘がお嫁に行く時に、娘の宝物や思い出をつめて持たせようと思うから…。それが私の夢!」と笑顔で話してくださったお客様がおられました。何だかとても感慨深くて嬉しくて。その日は一日じゅう幸せな気分だった記憶があります。
小さなサイズは、アクセサリーを入れたり、贈り物にもおすすめです。スペシャル感ある存在感は、ずっと思い出に刻まれることでしょう。
凛とした佇まいで「厳かに使わなければ」と思われがちですが、しっかり日常で使っていただくことで、より味わいが出て愛着もわいてきます。珈琲セットを収めたり、雑誌を入れたり、蓋をトレイにしてもとても便利です。
「タフで傷もつかないし、手間をかけなくても十分綺麗で、ますます格好良くなってくる」とお客様からお声をいただきます。“使う”ことで、天然木のオイルと手から伝わる日常が、更にかっこよさを増してくれるのでしょうか。とても素敵ですよね。
接着剤を使用せずに薄いサクラ材を張り合わせた、シンプルなつくり。この “スワロウテイル” と呼ばれる美しい繋ぎ目。単にデザイン性を求めたものではありません。木の貼り合わせ方を考えた結果の、強度と美しさを保つ為に生まれた理想の形です。そして時が経つ程、飴色に変化していく様にも魅了されてしまいます。
天然木のものなのに“ほっこり”してなくて、削ぎ落とされた格好良さがある。井藤さんのものづくりの最高の魅力だと思っています。「ずっとそばに置いておきたい」そんな想いを抱かせてくれるオーバルボックスです。
当店では、そんな井藤さんの作るカエデ材のテーブルウェアも揃えています。料理をあたたかく受け止めてくれる品格あるプレートたち。
こちらもぜひお手にとりご覧ください。
TEL:084-983-2740
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
http://hac.digital-mountain.info/
Instagram「@hacbywondermountain」
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