奥が深い「NEW FOREST」の木の器

～ai-natural. より vol.27～

私たちは自然からたくさんの恵みをいただいています。その中でも、木はとても重要な存在。木材を加工した生活道具も沢山ありますよね。

今日は、地元で長く活躍されています、家具工房「NEW FOREST（ニュー フォレスト）」をご紹介したいと思います。

出会いは10年くらい前になりますでしょうか。友人に山里の小さなカフェへ連れて行ってもらった時、カフェのオーナーに「近くに素敵な家具工房がありますよ」と教えていただいて行ってみたのがきっかけでした。

ドキドキしながらお邪魔してみると、とても気さくな木工家・油田 陽一朗さんがいらっしゃいました。仕事場までご案内してくださり、木のことや家具のことを初対面とは思えないほど沢山教えて頂きました。この時からのお付き合いで、私がお店をはじめる際もいろいろとご協力をいただき、当店のテーブルとチェアも作っていただいたのです。

そんな家具工房「NEW FOREST」では、家具作りの合間に端材で木の器も作っています。手感覚で形成して、ひとつひとつ刃物で削って仕上げる、その静かな作業がとてもお好きなのだとか……。

器からは、力強さをとても感じます。くるみ、さくら、けやき……と木の種類で表情も全く違いますし、あとの仕上げ方でもかなり雰囲気は変わります。自然なオイル仕上げと黒く光沢のある上品な漆仕上げなど、知れば知るほど奥が深く、手の掛け方でどんどんと変わる木の器です。

こちらが店舗に合わせて作っていただいたテーブルと椅子です。本来はこちらの家具作りが本職です。前の店舗の場所に合わせてオーダーしたものですが、今回の店舗でも置けるようにとスペースを作ってもらって、今でも変わらず愛用しています。お客さまの休憩スペースとして活躍してくれていて、私のお気に入りの家具です。

とても魅力的な道具が日常にある幸せ。たくさんなくてもいいんです、そんなお気に入りがひとつあるだけで気持ちが豊かになりますよ。

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