きのこのオープンサンドの朝ごはん
「みまる」前田雅子さんvol.1
photo&text:前田雅子
こんにちは。東京都・世田谷区にある普段使いの器の店「みまる」の前田雅子です。2月の朝ごはんを担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
朝の時間はあわただしくしながらも、おなかだけはちゃんとすくタイプなので、私の朝ごはんは「しっかり」でも「パパッと」が基本です。
器選びも、どれにしようかなと時間をかけることができないので、どんなお料理にも合わせやすく、扱いやすく、そして気分も上がる「これさえあれば」の1枚が活躍します。
この日の朝ご飯は、きのこのオープンサンド。トーストしたカンパーニュに、きのことベーコンのソテーをたっぷり。
パンのときに、ついつい手が伸びるのが庄司理恵さんの隅切皿です。この日の温野菜のほか、サラダや目玉焼きなど、パンにちょっと何かを添えたいときにぴったりの大きさです。
ブルーグレーという色のシリーズで、その名前のとおり淡いブルーのような、グレーのようなとても複雑で、やさしい色合いです。
フラットで縁が立ち上がっているので盛りやすく、軽くて扱いやすいです。
黒糖ジンジャーシロップをかけたヨーグルトは、佐藤敬さんの黄粉引そばちょこに。口の広がりや高さが、ヨーグルトやアイスクリームにもちょうどよく、使い道が豊富な器です。
佐藤さんは黄粉引でたくさんのアイテムを展開されていますが、どれもおおらかな雰囲気で、主張しすぎず、いろいろな器と合わせやすいので重宝しています。
木のれんげは、くるみ川木工所・小倉広太郎さんのもの。底が平らで、置いたときに持ち手がすっと立ち上がります。口当たりもよく、かなり使い込んでいます。
コーヒーカップはその日の気分で選んでいます。この日は藤原純さん。マットな質感と美しいシルエットでとても気に入っています。
ドリッパーとポットは、山本泰三さん。艶のある深いブラウンの飴釉です。陶器のポットは、欠けたりしないよう洗うときは特に気を使いますが、大切に使い続けています。
毎朝というわけにはいきませんが、丁寧に淹れたコーヒーは、やはり格別においしく感じます。
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