カイ・フランクリンがデザインした「フィネル」のホーローボウル
~halutaの北欧アイテムvol.24~
みなさん、あなたが好きな人は、あなたが好きなことを知っていますか?
今日は、「フィネル」のボウルをご案内しましょう。
ボウルのよさをお伝えする前に、まずはフィネルのことを紹介させてください。
FINEL(フィネル)社は、アラビア社(no21を参照してくださいね)のクループ企業として、琺瑯の生産を手がけていたフィンランドのブランドです。フィンランドとエナメル(琺瑯)をかけ合わせた造語から生まれました。
ここでhalutaのオーナーが横入りし、トリビア的なネタをご披露。
「ここはもともとマンホールの会社だったのですが、景気が悪くなり、国からの予算が削減されて困っていたときに、デザイナーを迎え入れて、キッチンアイテムを作りました。鋳物の工場だったので、その技術を生かすためなんですね」だ、そうです。以上、トリビア終わり。
フィネルは当時、薄手の地金に琺瑯加工を施した美しいアイテムをトータルスタイルとし、キッチンウェアからテーブルウェアまで、つぎつぎと発表しました。なかでも有名なのはアンティ・ヌルメスニエミさんがデザインした、こちらのコーヒーポットですね。まさに永遠の人気者で、レプリカ商品もたくさん出ています。
しかしhalutaが今回、あえて選んだのはボウルです。なぜボウルか。それは実際に日々使っているというhalutaスタッフ(2人のかわいいお子さんを持つパワフル素敵ママ!)に、その魅力を語っていただきましょう。
「すっごい使いやすいんです! 高さがあって底面が広く深いので、量もしっかり入りますし、とにかく混ぜやすい。子どもでも、こぼさずに混ぜることができます。これが逆三角っぽいかたちだと、傾きやすくて安定感がないんですが、そんな心配がありません。うちでよく使うのはサラダ。野菜を入れて、ドレッシングを入れて混ぜて、そのままテーブルにも出しても、ぜんぜん違和感がないんです。琺瑯という素材だからでしょうね。このツヤ感が、すごくいいんです。大きいのだけでもいいのですが、3サイズくらい揃えておくと、もっと便利です。小さいボウルも、フルーツを入れたり、合わせ調味料を混ぜたり、いろんな用途で使えます。でもってすごいのは、デザインとしてあまり主張しないところ。カイ・フランクというデザイナーさんが、そういう人なのかもしれませんね」
ここで、またまたhalutaのオーナーが横入りしてきました。
「僕は最初、現地ののみの市でガラクタと一緒にあって、安く買ったんですが、そのあとちゃんと調べてみると、カイ・フランクだと知ったんです。知らない人が見ても、いいなと思えるフォルム。主張はしないけど、存在感があるのはさすがだと思います」
と、みんながこぞって絶賛するボウル。なになに? そんなに? と気になってしまいますよね。筆者もそのひとりです。
¥3,000~
主にデンマークから仕入れたヴィンテージの北欧家具、雑貨を扱う。「今日のひとしな」コラム執筆は、ウェブブック「haluta365」編集長・山村光春さん。
haluta kanda(ハルタ カンダ)
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