伝統の美しさと思いを知る「eavam（イーバム）」

～「ViVO,VA（ヴィヴォ、ヴァ）」より vol.16 ～

タイの古都 チェンマイで製品開発を行うブランド「eavam（イーバム）」。モロッコのアルガンオイルや、ガスール（泥状の石鹸のようなもの）など、伝統的な素材を使ったスキンケアアイテムを展開しています。

「eavam（イーバム）」の作るバームは、オリーブオイルや蜜蝋等が材料となり、用途は保湿クリームのようなもの。リップやハンドクリーム等、全身の保湿に使える優れもの。
中でも “ジャスミンオリーブバーム”の製造は、なんとそのジャスミンの栽培から始まります。工房敷地内で育てられたジャスミンは、季節になるとスタッフにより丁寧に摘み取られます。その花を敷き詰めて香りを付ける製法は、とても手間のかかる昔ながらの方法なんだそう。そうやって香りが付けられたジャスミンオリーブバームは、少量を耳の後ろや手首につけて、練り香水のようにも使うことができます。

竹かごに納められているのは、「eavam（イーバム）」のスキンケアアイテムが少しずつ入ったトラベルセット。それぞれに使われる容器や材料は、タイの伝統的なお菓子型が使われるなど、ひとつひとつに込められた思いがあり、文化的なストーリーがあります。パッケージでもある竹かごは、なんとバーム工房で働くスタッフの手作りなんだとか。村の老人から作り方を教わり、ひとつずつ編み上げられたというから驚きです。

「eavam（イーバム）」の作るバッグ“yeb（イェブ）”も女性スタッフが、北タイ少数山岳民族の刺繍の技術を受け継ぎ、ひとつひとつ手刺しで製作されたもの。全てが手刺繍だなんて、驚くべき贅沢さ。ゆったりとした装いにもモダンなお洋服にも、どちらにも寄り添ってくれるのは、緻密な手仕事による風合いが独自の雰囲気を醸し出しているからでしょうか。

製造に留まらず、製法からパッケージに至るまで徹底した世界観があり、手間を惜しみません。時代とともに消えてしまうかもしれない美しい技術を「eavam（イーバム）」を通して知る体験。本当に興味深いものばかりです。

←お店の紹介はこちらから

←その他の「ViVO,VA（ヴィヴォ、ヴァ）」の記事はこちらから