あえて色をつけずに作られた型九谷(貫入白磁)

今日のひとしな
2016.06.02

~niguramu(にぐらむ) vol.2~

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去年の夏頃に石川県在住のデザイナーH氏に自身の商品を色々見せてもらったとき、九谷焼についての話をいろいろ聞かせていただきました。

九谷焼には器を作った産地か、絵を付けた場所かという2つの定義があること。素地は少しグレーがかっていること。1度目の焼きに入れることのできる色は青色(呉須)で、2度目が九谷五彩(緑、黄、赤、紫、紺青)。そして窯元には型で作られる器が数多くあり面白いですよ、なんて聞くと行ってみたくなるのが人のさが……。

後日、H氏に窯元まで連れて行ってもらい、お待ちかねの器の倉庫風展示場へ。入ると部屋の四方にある棚と中央二つのテーブルに200~300種類くらいの皿、鉢、湯呑などがところ狭しと並んでいたので、ワクワクしながら店で扱いたい器を見つけては、美しい形、色々な料理が盛り付けできる大きさ順、形状違いがいを並べた時の全体の統一感を吟味しながら並べ替えを繰り返し、個数をしぼっていきました。

 

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展示場の器は無地の白磁だけだったのですが、昔から作り続けられている器なので形だけ見ても十分洗練されています。あまり手を加えずシンプルな器にした方が料理が映え今の生活にあうのではないかと、器に味わいのでる貫入白磁だけの仕上がりで生産してもらう話を、当日すぐ決めて帰ってきました。

良いものに出会えば展開は早いです。この場合は早すぎかも……。人と物との出会いとタイミングが大切だと改めて気づかされた出来事でした。H氏ありがとう!

自分でよく使っているのは「桔梗皿 250mm」。カンパーニュを薄く切り、「トマト&チーズ」か「パストラミビーフ&レタス」に塩コショウとオリーブオイルで味付けの簡単サンドをお昼に作ってのせることが多いです。大皿は色々一緒に盛れて、横着な私にはピッタリサイズ。同じ気持ちの方は是非どうぞ。もちろんちゃんとした夜のメインディッシュにも使えます。

 

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形から伝わる和の雰囲気が魅力ですが、白い無地のシンプルさが和をほどよくやわらげ、和洋どちらにも使える食器です。

「隅切角皿190mm」にパテ、肉、サラダなどを小さく盛った前菜、おつまみ風。「菊皿160mm」にケーキや和菓子。などなど。料理で色々使い分けてお楽しみください。

 

型九谷
桔梗皿 250mm ¥4,104(税込)、隅切角皿 190mm ¥2,160(税込)、菊皿160mm ¥1,188(税込)

text:辻 喜代司

niguramu ~BRANCH Shop~

日本各地から日用品、雑貨、器、アクセサリーをセレクト。連載コラムの執筆は、店主の辻 喜代司さんと宮嶋ヒロコさん。

 

石川県金沢市高岡町18-13
営業時間:11:00~19:00
定休日:木曜
TEL:076-255-2695
https://www.niguramu.jp

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