山口和宏さんのカッティングボードで、朝の食卓を心豊かに
~ 「岡の」より vol.28 ~
わが家の朝に欠かせない山口和宏さんのカッティングボード。トーストにチーズやベーコン目玉焼きをのせて、食べやすい大きさに切り、キッチンからそのままテーブルへ。カットするためだけでなく、そのままお皿として使っています。
パン切り包丁でかたくなったフランスパンもガリガリと力を込めて遠慮なく切ります。山口さんの木の作品を使い始めてもう20年近く経ちました。バゲットやサンドイッチ、山口さんのカッティングボードがなかったら、どんなに食卓が寂しかったことでしょう。
山口さんの木の器の特徴は厚みがあること。そして、さりげないところに柔らかな曲線を見つけられるところ。このカッティングボード、少しだけなで肩で、全ての角をほんの少し柔らかくカーブしています。
薄くてシャープなものが今のおしゃれデザインなのかもしれませんが、20年と言わず、3年使ってみて下さい。この厚みの頼もしさ、そして年月を経た美しさを感じることができます。こんがりと焼いたパンの熱を、山口さんのカッティングボードはしっかりと受け止めてくれました。
長年使っていたにも関わらず、実は木の器の扱い方をよく知りませんでした。そこで、山口さんが工房を構える福岡県うきは市を訪ねてお話をじっくりと伺いました。すると、今までの扱い方は間違っていたことがわかりました!
なんとなくあまり汚してはいけない気がして、食材やオイルがつかないように遠慮がちに使っていましたが、もっとガシガシと使ってよかったのです。油のものは大歓迎。オリーブオイルもバターも、油分は木肌に潤いを与えます。目玉焼きやちょっとした野菜のソテーもトーストと一緒にボードの上にのせてよいのです。山口さんは、「唐揚げやステーキにも使っていますよ」とおしゃっていました。
ポイントは一つだけ。使用後洗ったら、きゅっと拭きあげて乾かすこと。食器洗いの洗剤で他のコップと一緒に洗ってよいのです。洗って乾かして、風通しのよい場所があればそこに置いてあげる。吊るせたら尚よいとのことで、革の紐がついています。
自宅で使っているカッティングボードとお店で扱っているものは胡桃の木で作られています。山口さんの工房を伺うと木材がずらり。山桜、栗、杉、チェリー。原木で仕入れたものを、時間をかけて工房で乾燥させているとのこと。つるつるとした光沢があるもの、ほんのりとした赤味、道管の小さな穴が表面にたくさんあるもの、山口さんの説明を聞いていると、私にも少しずつ木の違いが見えてきます。
自然豊かな工房でゆっくりとじっくりと時間をかけて作られたものが、町の中へ、そして食卓へ。カッティングボードの木目や節の模様から、自然が伝わっています。
忙しい朝、手抜きだらけの朝ごはんでも、トーストとこのカッティングボードがあれば、お腹と心に温もりを感じます。それはとても幸せなことです。
☆山口和宏さんのカッティングボード
サイズ:柄の部分を入れた長さ約32㎝(カット面22㎝)×18㎝×厚み1.9~2.2㎝
素材:胡桃
金額:5,940(税込)
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