築48年の平屋をリノベーションした 家族と一緒に成長する家

Comehome!
2021.06.21

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

1970年代に建てられた平屋をリノベーションした田村さん。駅から距離があり、立地は少し不便だけど、のんびりした土地柄がお気に入り。学校が近いから子育てにはいい環境です。通りから奥まっていて庭が広いのもいいところだそう。見事に変わった家を、見せていただきました

※この記事の詳細は、2019年発行『リノベーションでかなえるカッコよくすっきり暮らせる家』に掲載されています。

もとは暗かったキッチンが明るくなりました
<田村真子さんの家>

キッチンは壁づけにして、前に食器棚兼カウンターを造作してもらいました。カウンターは反対側に食器がしまえるよう、奥行き90cmで造作。材料は足場板。足もとを引っ込めて、椅子を並べて食事もできるように。子どもが座って宿題する様子も、料理しながらいい距離感で見られるんです。床は「ミハマ通商」のナラ無垢フローリングで 、8000円/m²。節ありなので傷つけても怒らずおおらかでいられます。

キッチンは「タカラスタンダード」のフルオーダー。換気扇含め材工一式77万円。タイルは「名古屋モザイク工業」のクラルテCLA-300で6300円/m²。

わが家は子どもが3人いるため、賃貸では常にご近所に気をつかって暮らしていました。新築は身の丈に合わないけれど、リノベーションなら家をもてるかも、と物件を探すことに。なかなか見つからず2年が過ぎたころ、よく通る道の奥にある家が売りに出ていることに気づいたんです。もとはおばあちゃんがひとり暮らしをされていたそうで、 2年空き家になっていました。 築年と古いけれど嫌な感じがなく、内見のとき子どもたちが怖がらずに遊びはじめたのを見て、ここがいいと直感。

玄関を入ってすぐ左手がリビング

リビングは家の中でいちばん明るい部屋です。このローテーブルでごはんを食べています。

リビングの一角にカウンターを造作してもらい、PCコーナーに。 私も夫も家で仕事するときに使います。

全体的に極力間仕切りを設けない間取りに
子どもの成長に合わせて
少しずつ
足し算していく予定です

約10畳の子ども部屋は、のちのち分割できるよう柱を残して、ドアをつけられる開口も2カ所設けました。ラワン合板張りの壁はいずれ塗装します。

子ども部屋の一部を 私のミシンスペースに。

リノベーションするにあたってリクエストしたのは、できるだけ開放的な間取りにすること。いつも家族の様子がわかるよう壁やドアは最少限に。子どもたちが成長したら壁で仕切り直せばいい。あとは少しずつ、自分たちで手を加えようと思っています。おかげでコストも減らせて予算内に収まりました。何よりうれしいのは、子どもたちが家じゅうをのびのび走りまわって遊べることです

サニタリーはわが家のハブスペース
リビングやキッチンはもちろん
独立させた和室からも出入りできます 

時間のない朝は並んで使えるよう、洗面台を横長にモルタルで造作。 鏡も2枚並べたから混雑せずに済みます。 シンクは「TOTO」のSK106#NW1。スクエアで大きめだから子どもたちにも使いやすそうと選びました。37400円。タイルは「名古屋モザイク工業」のコルメナ19六角形紙貼りCOL-1で7500円/ m²。モルタルに合わせて目地をグレーに。

水色のドアはトイレ。洗面台の向かい側にあります。右の引き戸から脱衣場に入り、キッチンへ抜けられます。

壁の塗装はDIYで。照明は「オルネ ド フォイユ」のオリジナル・ダブルソケットランプ。

経年変化による劣化が激しかった和室も
生まれ変わりました

畳を入れ替え、壁や柱、建具 を塗り替えたら見違えました。窓を1カ所ふさぎ、壁1面を収納にして、カーテンで目隠しを。

広縁側の障子ははずし、庭を眺められるように。

天井と柱、建具は塗装し直しました。壁は「日本ペイント」の日塗工N-70でつや消しのグレーにペイント。 ランプは萩焼の窯元「大屋窯」で見つけたもの。

この家で特に気に入ったのが、和室に面した広縁です。 今ではあまり見られない木枠のガラス戸は、絶対にそのまま残したくて。落ち着いた雰囲気なので、和室は寝室として使うことにしました。木製の窓はすき間風が入るから冬は寒いけれど、がまんしようって思える魅力があるんです。 サニタリーがあるのは和室とLDKのちょうど中間。どちらからも行き来できます。洗面所と脱衣場の間には引き戸をつけました。洗濯機のある脱衣場にはキッチン側にも入り口を設けたので、家事動線がよくて便利です。

玄関はオープン棚を設け
モダン&レトロな雰囲気に

雑誌で見たオープンの靴棚をリクエスト。 コートハンガーも設けました。

「ただいま」と玄関に入ると、キッチンから見えるよう玄関内にもアイアンの内窓を設けて。外の光も採り込めるのがいいんです。 タイルは既存のものを生かし、モダン+レトロでうまくマッチさせて。

憧れのイメージを生かした外観に

外壁は板を張り直し、庭は業者さんに依頼し一からつくりました。憧れは『となりのトトロ』 のサツキとメイの家。

家族が帰ってきたらすぐにわかるよう、ガラス入りの玄関ドアを造作でリクエスト。35万円でした。 ドア左手の壁は、既存のタイルの上からペンキを塗りました。

私は仕事で洋服のお直しの依頼を受けることがあるので すが、おばあちゃんの着ていた洋服を子ども服にリメイクするなど、制限があるなかで工夫するのが楽しくて。考えてみたら、リノベーションも家のお直しですよね。前に住んでいたおばあちゃんの息子さんが、きれいになったわが家を見て喜んでくださったときは、この家を選んでよかったとあらためて思いました。

主なリノベーション箇所
間取りの変更(和室をリビングに変更、廊下をなくしてDKとひと続きに。東側の和室と洋室をひと続きにして子ども部屋とアトリエに)。床張り替え、キッチン入れ替え、浴室・脱衣場・トイレ・洗面所を作り替え、窓サッシ入れ替え、和室の畳替え、壁紙張り替え、玄関ホール造作、内窓造作、外壁の板張り替えと塗装 、玄関ドア取り替え。

田村家 リノベーション DATA
家族構成/田村真子さん38歳、夫36歳
長男8歳、長女6歳、次男3歳 
築年数/48年 
間取り/5DK→2LDK

延べ床面積 /100.38m²( 30.36 坪 ) 
物件購入価格/980万円 
リノベーション費用/1600万円 
リノベーション面積/100.38m² 
補強工事/天井補強

施工/I.D.Works 
施工会社住所/山口県山口市鰐石町6–2

TEL/083-929-3960 
HP/http://www.idworks.co.jp 

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I.D.Works 

山口県山口市鰐石町6–2
TEL:083-929-3960

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