足場板やレトロ調タイルが似合うヴィンテージハウス【広島県】

Comehome!
2022.10.13

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

築36年の高台に建つ物件をリノベーションすることにした中村さん。LDは天井の照明のまわりに飾り枠があり、床もレトロでいかにも昔の応接間という雰囲気で、キッチンも北側に独立して寒々しい感じだったそう。でも、予算内で、間取りやしつらえに個性があるところが気に入り、夫婦一致で即決でした。

この記事は『リノベーションでつくる こだわりヴィンテージハウス』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

存在感のある2段棚は岡山県井原市にあるアンティークショップ「海猫」で購入。

【中村さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/36年
間取り/5LDK+納戸→5LDK+納戸
延べ床面積/120.07㎡(1階72.87㎡ 2階47.20㎡) 
物件購入価格/950万円
リノベーション費用/1200万円
リノベーション面積/120.07㎡
施工/フォルカ

間取りの変更アイデア

主なリノベーション箇所/玄関ドアのガラス入れ、踏み板造作、シューズクローク造作、壁紙張り替え、ダイニングとキッチンをひと間続きに、1・2階の床張り替え、LDKの壁の塗装と天井のクロス張り替え、窓をペアガラスに入れ替え、キッチンの移動と入れ替え、窓造作、勝手口位置変更、廊下に洗面台を造作、既存のドアを塗装、トイレと風呂の入れ替え、階段塗り替え、階段の蹴込み撤去、2階の和室を洋室に、壁は珪藻土に、畳の入れ替えなど。

昔から集めてきた古い家具が似合う
ヴィンテージハウスを目指して

壁際に置いたのが12年間探して見つけた食器棚。テーブルは広島県尾道の古物店「タグボート」で購入。

もとの間取りを生かしてL字形に。冷蔵庫脇のドアから洗面所や玄関につながります。

壁にものが飾れるよう、ソファの後ろの壁だけ合板を張って、グレーでペイント。

 リノベーション会社を探しても”カフェ風”などお決まりのイメージだとがっかり。それだと新築と変わらないし、どうせ替えるなら、すみずみまでこだわりたい。そこで選んだの「フォルカ」でした。この家をはじめて見たとき、素敵に変身しそう!と担当者ともに意見が一致。昔ながらの階段の手すりや建具が可愛くて。階段下にちょっとした空間があったりと、間取りもユニークでした。
 私は昔から古い家具や雑貨が好きで、少しずつ集めていました。本当にお気に入りが見つかるまであきらめたくなくて、食器棚は12年間探しつづけてやっと最近見つけたほど。内装は、そんなお気に入りの家具たちがなじむ空間をリクエストしました。
 レトロなだけじゃなく、キッチンはステンレスを選んだり、洗面台をモルタルにしたりと、一部にピリリとカッコよさも取り入れて。夫の希望で床に古材を使ったのも、いいアクセントになりました。

玄関とリビングの間にあるドアは、デザインが可愛かったので色だけ塗り替えてそのまま使っています。

階段の踏み板は既存のまま、蹴込みいだけはずして、奥の小さな空間を生かしました。玄関のたたきには踏み板を1段プラス。

キッチンから続く廊下には、風呂、洗面所、洗濯室、トイレがあります。

家族が気持ちよく使えるよう、清潔さを重視。床のフロアタイルや手洗い場のタイルで遊び心を加えました。

2階はコストカットのため、寝室のドアや壁を自分たちでペイントしました。大変だったけどいい思い出。

息子の部屋は和室から洋室へ替え、本人の希望でブルーの壁紙に。

リノベ前は「ほんとにこの家に住むの!?」と
子どもも驚くほどでした

 この家を最初に見に来たとき、しばらく人が住んでいなかったせいかけっこう荒れていたんです。汚れもひどく、薄暗くて、子どもは「本当にこの家に住むの」とびっくりしていたほど。でも、手を加えれば素敵になると想像がついたので「お母さんを信じて!」と胸をたたきました。そのもくろみは見事大成功。汚れた壁は塗り替え、ボロボロだった床は古材でおめかし。暗かった玄関や廊下も明るくなり、キッチンはぴかぴかで家じゅうが一新。その様子に一歩家に入ったとたん「うわ~、すごい!」の連発でした。まさかこんなに変わるなんてとみんな相当驚いたみたい。私は思わずガッツポーズ。
 以前は自分の部屋にこもりがちだった子どもたちが、この家に住んでからリビングですごす時間がふえました。なんだか性格も明るくなったみたい。住み替えは予算も計画も大変だったけど、この家をリノベーションしてよかったなとしみじみ感じています。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ