高齢の母も暮らしやすい!バリアフリーにリノベーションした小さなテラスハウス【前半】

Comehome!
2022.12.11

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

両家の実家からほど近い距離と、駅から歩ける立地や交通の便のよさが決め手で選んだ中古住宅。15年が経ち、2度のリノベーションをすることになりました。こだわったのはバリアフリー。高齢の母も暮らしやすい家にするために、さまざまな工夫を施しました。

庭に増築した玄関ホール。1階の壁はローラーやハケで濡れる漆喰塗料アレスシックイを塗布。

この記事は『リノベーションでつくる 古さを生かしたレトロな家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより

【リノベーションDATA】
築年数/45年
間取り/2LDK→3LDK
延床面積/82.58㎡
リノベーション費用/1500万円
リノベーション面積/82.58㎡

ベンチの下は収納に活用

かつてはテーブルと椅子を置く余裕がなかったLD。玄関とLDの段差や扉をなくし、バリアフリーに。床は足場板、天井はラワン合板に。

天井と同じラワン合板を使っています。奥行きを35cmにして圧迫感を軽減。

ふだん使いのスツールに合わせ、高さは42cmに。奥行きは45cm。プリンターが納まります。引き戸は厚さ1.6㎜の鉄板を鋼板関係の仕事をする友人に加工してもらいました。

以前の様子

左のカウンターがキッチン。1階はLDKと水まわりだけ。玄関を開けるとLDKが丸見え。

玄関と土間は増築

土間はコンクリート製。前の家は、窓がアルミサッシで寒かったので、断熱効果の高いペアガラスをセレクト。

狭い、収納不足という不満を解消!
おまけにスタイリッシュな内装にもこだわりました

 リノベーションする前のわが家は、とにかく狭くて。ソファを置くスペースがなかったり、収納不足など、不満は山積み。こんな小さな家で足腰の弱い母にどう暮らしてもらうか悩みました。でも、増築を視野に入れた改装で、そのすべてが改善できたんです。いちばんの悩みだった収納は、リビングに吊り戸棚やベンチを造作することでクリア。ベンチは大人数の来客時にも便利で、壁に寄りかかれので母も安心して座れます。
 調理台がなくて困っていたキッチンはL型に。念願だった冷蔵庫の目隠しがかなったうえ、玄関からキッチンに抜ける動線も確保できました。せっかくなら前の家とは違うインテリアにしたいと、スタイリッシュな空間づくりにもこだわりました。ふんだんに使ったラワンのベニヤ板は、レトロな趣のうえ安価なので予算削減にも役立ちました。

1間幅の小さなキッチンをL型のキッチンに改装

ステンレストップは光沢のないバイブレーション研磨仕上げに。吊り戸棚は実家にあった本棚をリメイク。

コンロは「リンナイ」のドロップインシリーズで24万円。換気扇は「パナソニック」。

家族は玄関のシューズクロークからキッチンを抜けてLDへ。家族の靴が玄関に散らかることもありません。

この記事の後半は12月12日11時に公開予定

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