【野の花を飾り リサイクルの道具を生かす】癒しのわが家。(前編)
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
快適で癒やされる空間を作るには、お金をかけて特別なものをそろえる必要はありません。 身近にある自然や、のんびりと時を流れてきた古いもの、涼しげなガラスやぬくもりのある木の雑貨――。 ナチュラルインテリアでおなじみのものが味方になってくれます。本日から前・後編でご紹介するのは、自然豊かな島に住む盛さんの“癒やしのわが家”。島の自然やつながれてきた物語を抱きしめるように暮らしたい、そんな想いが伝わってきます。
この記事は、Come home!64より抜粋しています。
散歩道で摘んだ草花や
浜辺で拾ったシーグラスを飾り
キャンドルを灯して夕暮れを眺める――
そんなひとときが、何にも代えがたい幸福です
<盛 亜紀子さん>
窓際には古道具も扱う雑貨屋さんで購入した古い事務用机を。キャンドルを灯しながらお茶をして、おうちカフェも楽しんでいます。
子どもたちが見つける
自然のおすそ分けがわが家のインテリア
娘は庭や小道で島の草花をよく摘んできます。どこにでも咲いている野花でも、さっといけると可愛くて。
娘が学校帰りに拾ってきた、花の形のままきれいにドライになったツバキ。なんだかけなげに感じて、そのまま飾っています。
海に遊びに行くと、子どもたちが必ず拾うシーグラス。ガラスジャ ーに入れると涼やか。
海岸で拾ってきた貝殻にお清めの塩を入れ、玄関に置いています。
関東で生まれ育った私が、縁あって島に移住したのは 16年前。想像以上にのどかで、何もない島です。だからこそ、海や夕日、草花などの美しさに目がいくのかもしれません。子どもたちは貝殻やシーグラスなどいろいろなものを拾ってきては棚に並べたり、瓶に入れたり。「こんなのどこで見つけたの?」と驚くときもあるけれど、意外と可愛くて、そのまま飾ることもしばしばです。娘が摘んできた野花を一緒にいけながら、「このバランスは?」なんて試す時間も愛しくて。 島の自然の恵みは、そんな楽しみも教えてくれました。
窓辺にレースをかけ お日さまを取り入れ
照明の代わりに たくさんのキャンドルを
窓辺にはキャンドルコーナーを。電球とは違う自然な炎のゆらぎに癒やされます。
生花を楽しんだあとはドライに。白いパンパスグラスは島で育てられたもの。 動きが出るようすべてを普通のカーテンにせず、アンティークレースや半端丈の布を取り入れて。
こんなありさまだから、どこの空間を切り取っても雑多なものであふれているわが家。でも生活感のある、 わが家らしいバランスが心地よくて。最近は家族が寝静まったあと、キャンドルを灯して音楽を聴くのが至福のとき。太陽とともに日常がある島にいると、「テゲテゲ(適当に)」でも大丈夫と思えるのです。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。