フラワースタイリストに教わる花と器の最良の組み合わせ(2)

Comehome!
2025.03.06

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

住まいをシンプルに整えた結果、花を飾る楽しみに目覚めたという話を最近よく耳にします。花のある暮らしを楽しむには花に合った花器を選ぶことも大切。色、形、素材もさまざまな器と季節の花の最良の関係をフラワースタイリストの増田由希子さんに教わりました。

←(1)はこちらから

 

ライラック × かごバッグ

さわやかな香りのライラックは国産のものが手ごろでおすすめ。
かごにたっぷりと飾るとぬくもりのあるアレンジに


春を告げる花木として知られているライラックは、香水にも使われるほど香りがよいことでも知られています。5月ごろ一定期間、葉付きで出まわる国産のものが手ごろです。

アレンジに使ったのは、セレクトショップで手に入れたモロッコバッグ。フックにかけて飾れるのがいいところです。枝の長さをランダムに切って、高低差をつけながら飾ります。基本はかごの片側に寄せておき、1〜2本だけ反対側にいけると広がりが出て華やか。


中に落としを仕込んで
水を張れる花瓶のようなものをバッグの中に忍ばせます。ちょうどいいものがなければ、2ℓのペットボトルをかごの高さに 合わせてカットして使っても。

 

ダリア × 大鉢

1 輪でも絵になる大輪のダリア。
水を張れる大きな器に余白を意識しながらいけて


ダリアの旬は秋ですが、今は通年出まわっています。色も大きさもさまざま。無数の花びらが重なる大きな花と形のいい葉も印象的で、1輪でも絵になるアレンジができます。

用意するのは深さとボリュームのある鉢。斜めにいけて花を器の縁にかけ、別にカットした葉を添えて。水面が見えるよう余白を残すのが印象的に飾るコツ。ほかに、ザックリしたバスケットにいけても素敵。花びらは外側から傷んでくるのでハサミでカットして。


茎の断面はまっすぐに
ダリアの太い茎の中は空洞になっています。茎は斜めにカットすると割れて水が濁るので、まっすぐカットして。長さは斜め に差して鉢の底につくくらいに。

 


増田由希子さん
フラワースタイリスト。NHK文化センターで講師を務めるほか、『花1本から素敵に飾るはじめてのフラワーレッスン』(家の光協会刊)『花とお菓子』(立東舎刊)など著書も多数。

 

このほかの「Come home! web」の記事はこちら

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ