フラワースタイリストに教わる花と器の最良の組み合わせ(2)
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
住まいをシンプルに整えた結果、花を飾る楽しみに目覚めたという話を最近よく耳にします。花のある暮らしを楽しむには花に合った花器を選ぶことも大切。色、形、素材もさまざまな器と季節の花の最良の関係をフラワースタイリストの増田由希子さんに教わりました。
ライラック × かごバッグ
さわやかな香りのライラックは国産のものが手ごろでおすすめ。
かごにたっぷりと飾るとぬくもりのあるアレンジに
春を告げる花木として知られているライラックは、香水にも使われるほど香りがよいことでも知られています。5月ごろ一定期間、葉付きで出まわる国産のものが手ごろです。
アレンジに使ったのは、セレクトショップで手に入れたモロッコバッグ。フックにかけて飾れるのがいいところです。枝の長さをランダムに切って、高低差をつけながら飾ります。基本はかごの片側に寄せておき、1〜2本だけ反対側にいけると広がりが出て華やか。
中に落としを仕込んで
水を張れる花瓶のようなものをバッグの中に忍ばせます。ちょうどいいものがなければ、2ℓのペットボトルをかごの高さに 合わせてカットして使っても。
ダリア × 大鉢
1 輪でも絵になる大輪のダリア。
水を張れる大きな器に余白を意識しながらいけて
ダリアの旬は秋ですが、今は通年出まわっています。色も大きさもさまざま。無数の花びらが重なる大きな花と形のいい葉も印象的で、1輪でも絵になるアレンジができます。
用意するのは深さとボリュームのある鉢。斜めにいけて花を器の縁にかけ、別にカットした葉を添えて。水面が見えるよう余白を残すのが印象的に飾るコツ。ほかに、ザックリしたバスケットにいけても素敵。花びらは外側から傷んでくるのでハサミでカットして。
茎の断面はまっすぐに
ダリアの太い茎の中は空洞になっています。茎は斜めにカットすると割れて水が濁るので、まっすぐカットして。長さは斜め に差して鉢の底につくくらいに。
増田由希子さん
フラワースタイリスト。NHK文化センターで講師を務めるほか、『花1本から素敵に飾るはじめてのフラワーレッスン』(家の光協会刊)『花とお菓子』(立東舎刊)など著書も多数。
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