【ナチュラルガーデン】『西の魔女が死んだ』に憧れて(後編)
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
ありのままの姿が、美しさや安心感、そして暮らしに豊かさをもたらしてくれる【ナチュラルガーデン】。そんな“庭がくれる暮らしの喜び”をテーマに、記事をお届けします。前・中編では、映画「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんの家を目指す井上さんの庭を見せていただきました。庭のあり方だけでなく、インテリアや草花の飾り方も、映画から学んだそう。
この記事は、Come home! vol.67より抜粋しています。
植物が美しい姿になったときに
庭から切り取って家に飾っています
季節の移ろいを実感しやすくて
優しい気持ちになれるんです
〈井上由貴さん〉
キッチンに立ったときに目に入ってくるテレビ台の上はメインステージ。木を生かした空間になじみます。
映画の撮影で使われたおばあちゃんの家がある清里には何度も行き、インテリアもすみずみまで観察してきました。 なにげなく吊るされたキッチン用品、すぐに使えるように置かれたざる。飾るというより、そこにある生活の匂いを大事にするようになったのは、 きっとその影響です。
さりげなく溶け込ませるのが
好きな飾り方
家事の最中に目に入る場所には道端の花や庭に咲いていた雑草などを。
だから、家の中に取り入れる植物も暮らしになじむ飾り方を心がけています。キッチンカウンターやバックカウンターには絵になる場所が多いけど、盛りつけや配膳の邪魔になってしまうから、小さな花瓶にさりげなく飾る程度に。なんとなく視界に入るくらいがちょうど合うんです。
レースのようなたたずまいのクイーンアンズレースはダイニングの出窓に。この花を摘みに行くお気に入りの場所があり、 咲く時季になるとワクワクするんです。
アジサイやミモザなど
ドライフラワー向きの植物も栽培
昨年、念願のドライフラワーをかけるホルダーを設置。友人からもらったスモークツリー、庭の植物など年じゅう何か吊るしています。
アナベルはピークを過ぎて緑っぽくなったらドライにするのにいいタイミング。
ドウダンツツジ、ウンリュウヤナギなど、 枝ものも好きで、家のどこかには必ず飾るように。枝ぶりを見て、飾る場所を考えます。
この日飾っていたのはナツハゼ。花瓶は茎や根が見える透明感が好きで、ガラスが中心。
こんな暮らしを始めてから 暦も意識するように。春はチューリップ、初夏はナツハゼ、 秋はドライフラワーを取り入れて、季節の移ろいを楽しみます。テレビ台にはその時季らしい植物を飾り、料理しながら眺めてはうっとり。おかげで、家族の会話でも植物の話題がよく出て、そのたびに優しい気持ちになれます。
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