【DIYでカスタマイズ】暮らしを楽しむ人のキッチンをお手本に③(後編)
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
食べることは生きること。大切な食事を作る「台所」は、みなさんにとってどんな場所でしょうか? そこに自分が何を求めているのか、模索してみるのもいいものです。これまでの記事で、そのヒントが見つかるような“台所時間が上手な人”を紹介してきました。前回より登場の山本さんは、子どもたちと一緒に料理をすることで食事の大切さを伝えています。食育の舞台となるキッチンは、山本さんの希望を汲んで、ご主人がカスタマイズしているのだそう!
この記事は、Come home! vol.69より抜粋しています。
case 03 遊んで育つキッチン
料理はほぼ初心者スタート
働きながら子育てする私のため
より機能的になるようにと
夫がコツコツ育ててくれたキッチン
私の強い味方です
〈山本静香さん〉
もともと置かれていたキッチンとセットの LIXIL の大きな収納棚を撤去し、カウンターからオープン棚まで背面はすべて夫のDIY。
わが家は、結婚の際に夫の実家のガレージ部分を利用して増築してもらった二世帯住宅です。それまで実家暮らしだった私はキッチンの仕様について考えたこともなくて、業者さんまかせにしてしまったんです。実際に自分がキッチンに立つようになって初めて〝ここに棚があったら〟とか〝オープン収納にすればよかった〟と後悔しました。 私があんまりぼやいたからでしょうか、ある日夫が 、「俺が作る」と言い出したんです。
当時、夫はDIY経験はほとんどゼロ。大丈夫かな? とちょっぴり心配でしたが、やってみると大工仕事が性に合ったみたい。私の希望を細かく聞き取ったうえで、完成図を描いて設計案をプレゼンしてくれました。そんなやりとりを何度も経てでき上がったのが今のキッチン。
コンロ脇に作ってもらった有孔ボード棚にはキャンプ用の調理器具や調味料を並べて。
収納も私のリクエストどおりに
カスタマイズしてくれます
出番の多い水筒や保存容器類の収納に、使うときだけさっと引き出せるワゴンを作ってもらいました。
発酵調味料や果実酒を置くコーナーにもキャスターをつけてもらい掃除をしやすく。
何度か作り直しもしているから完成度が高く、空間にムダがないシンプルな動線のキッチンになりました。夫の大工仕事の腕前も格段に上がり、ヘリンボーン柄なんて凝った技術もいつの間にかものにして、その才能には驚くばかり。インテリア的にもしっくりなじむ雰囲気にまとまり、毎日キッチンを整えるのが楽しくて仕方ありません。
アウトドア用の道具をふだん使いに
スキレットは外ごはんのときに活躍。
「グランマコッパーケトル」は夫婦そろってひと目ぼれしたもの。コーヒードリッパーとともにふだん使いに。
小ぶりで使いやすい「プエブコ」のまな板。「オピネル」のナイフは果物を切ったり、調理した肉を切り分けたりするのに重宝。
ご飯は土鍋で炊くので、「コベアキューブ」で火にかけています。
ふだんは忙しくて、仕事から帰ってくると怒濤の勢いで食事を作っているけれど、休日は何時間でもキッチンですごしたくて、子どもたちと一緒にキッチンに立ったり、ひとりで作り置きに精を出したりする、最高に居心地のいい私の居場所となっています。
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