おかゆで整える

「うま家の手しごと」5日間特集
2024.02.23

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


みなさん、こんにちは。馬狩まどかです。
北海道の私の暮らす地域は先週末に初雪が降りました。
これから始まる長い冬に少し憂鬱になりますが、一瞬で季節のスイッチが変わる初雪は、何度経験してもやっぱりワクワクします。

さて、美味しい食材がたっぷりある北海道。秋からは特に新米と一緒に海のもの、山のもの、様々な旬のものをおいしくいただいています。つい食べ過ぎてしまって身体が重く感じてしまったり、胃腸に負担がかかったりしていた時に、美味しいお粥をいただけるお店に行く機会がありました。

お粥が身体を芯から温めてくれて、疲れ気味の体調が元気に!
こちらのお店では、お粥の美味しさにも衝撃を受けましたが、お粥に乗ったかぼちゃも、つけ合わせのピータン、ザーサイ、腐乳(発酵食品)も、どれもお粥に合うことにびっくり!
お店での感動を持ち帰って、おうちでお粥をするときのつけ合わせにもひと手間かけてみることにしました。

まずはお粥を仕込みます。お米を0.5合、ざっと洗って

蓋付きの鍋にセット

お水を600ml入れて、蓋をしないままで中火にかけます

くつくつ沸いてきたら、なべ底からぐるっとひと混ぜして

弱火にして箸をかませてふたをします。箸で隙間を開けるのは、すこし蒸気を逃がしながら炊いていくためです。

このまま、30分ほど炊いていきます。

同時に、つけ合わせを作っていきます。
おかゆに乗せるのは、かぼちゃではなくてご近所さんからいただいたさつまいもをチョイス。寒くなると傷みやすいさつまいも。たっぷり蒸かしておいて保存用のストックも一緒につくっておくことにしました。

さつまいもは、洗って土を落としてから、皮の傷んだところをむいて角切りに。

そのあと、手でもみ洗いしながらでんぷんを洗い、水にさらしてあくを抜きます。

15分ほど水にさらしたら、色止めのレモン汁を全体にふってよく混ぜます。このひと手間で仕上がりの色が鮮やかな色になります。

そうしたら蒸篭で10分ほど、蒸かしていきます。


次に、ピータン。こちらはなかなか手に入らないので、卵黄の味噌漬けで代用します。(漬けあがりまで2日かかるので数日前に仕込みました)

耐熱のガラス容器にみりん大さじ2杯を入れ、レンジ600wで30秒加熱しアルコールを飛ばします。

こちらに、味噌をひとカップ分(適当で大丈夫)入れてよく混ぜ、

このお味噌のうち、1/3量はよけておいて、お茶パック(ガーゼや厚手のキッチンペーパーでもOK)を味噌床に敷いてからスプーンや卵でくぼみをつけ卵黄をしずかに置きます。
こちらの写真では味噌床にお茶パックを敷き忘れて卵黄を置いています(うっかり)。こうすると卵黄が破けやすくなったり、漬けた卵黄を取り出すときに味噌が付着しすぎたりしますが、漬けられないことはありませんよ。

よけておいた1/3の味噌をだしパック(ガーゼ・キッチンぺーパーなどでもOK)にまんべんなく乗せてだしパック側が卵黄と接するように、静かに卵黄の上に乗せます。

冷蔵庫で2日置いたらできあがりです。
こんなふうに、透明感が出てこってりとして固くなります。


さて、そうこうしているうちに、お粥ができあがりました。仕上げに塩をひとつまみ入れて完成!

卵黄の味噌漬け、さつまいもと、青菜炒めも添えました。青菜炒めは、小松菜をたっぷりのしょうがとゴマ油で炒めて、ナンプラーで味付け。お店で出していただいたようなザーサイが無いので、少し中華風にしてみましたよ。

私の好きな食べ物は「炊きたてのご飯」。それもあって、ずっとお粥は「せっかくの美味しいお米を…もったいない」と思っていました。だけど、美味しいお米で丁寧に作るお粥はふんわりと甘くて何とも言えないお味だということに大人になってから気づきました。
我が家のお米はお隣さんが育ててくださったお米。それをこうしておいしくいただけることに感謝しながら、ほっこりとした気持ちでいただきました。

お腹にもこころにも、あたたかいお粥。季節の変わり目で体調を崩しやすい今の時期に、みなさんもお粥生活してみませんか?

 

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