家づくりにかかる期間は平均1年以上! 予算計画、土地探し、契約、着工、一連の流れを確認しましょう
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
注文住宅を建てる場合、計画から土地選び、完成まで、少なくとも1年以上はかかると言われます。天候の影響もあるため、子どもの進学のタイミングのような期限がある場合は、ゆとりをもって計画することが必要です。では、具体的にどんな流れで、家づくりは進んでいくのか。その流れを「オレンジハウス」の船水さんに教えていただきました。
この物語の主人公は東京に暮らすOさん家族
都内下町エリアの賃貸マンションに暮らす4人家族。「いつかはマイホームを」と頭にはありつつも、仕事や子育てなどで落ち着いて考える余裕がなく、時間だけが過ぎていきました。けれど、2人目の誕生を機に、いよいよ本格的に家づくりが始動!
家づくりの流れ
船水さん:弊社のモデルハウス見学、ありがとうございました。なんとなく、弊社の雰囲気を掴んでいただいたところで、次に進みたいと思います。
家づくりでは、まずは予算から決めて、土地を選び、予算内に合った建物のプランを考えていくという流れになります。なので、まずは予算から決めていこうと思うのですが…
パパ:実は、予算は決まっているんです。以前、ファイナンシャルプランナーの方に相談したんです。
船水さん:そうだったんですね。ご予算をお教えいただけますか。
パパ:借入金4500万円+頭金1000万円の5500万円です。
船水さん:ありがとうございます。土地はすでに決められていますか?
パパ:いえ、まだなんです。この後はどんなふうに進んでいくんですか?
船水さん:はい、弊社の家づくりの基本的な流れをご説明しますね。
①相談会
お金のこと、間取りのこと、土地のこと…家づくりに関する素朴な疑問や悩みを建築会社に相談します。モデルハウスの見学もこの時期。
②ライフプラン・資金計画
予算を決めます。どこでどんな暮らしをしたいのか、どんなスタイルに憧れているかなど、理想の家とお金とのバランスをみながら算出。土地の価格や住宅ローンなどの融資に関わる費用も細かく計算します。
③プロデュース契約
家づくりを依頼することを決めたら、「プロデュース契約」を結びます(内金が必要になります)。
④土地探し
資金計画に基づいて、土地選びを行う時期。土地を持っている方の場合、敷地状況を見て、立地とのバランスを考慮しながらプランを提案します。
⑤プラン提案
土地が決まったら、家のプランを具体的に考えます。狭小地や変形地でも開放感のある住まい、生活動線にすぐれた住まいなど、お施主様の思いや夢、こだわりをカタチにしていきます。3回くらいの打ち合わせを経て、決めていきます。
⑥契約
工事請負契約を結びます。住宅ローンの申し込みもこのころに。
⑦仕様詳細打ち合わせ
照明器具、コンセントの位置など、仕上げの詳細が整ったら、最終確認を行います。
⑧地鎮祭
土地の神様を鎮める、地鎮祭を行います。一緒に工事に関する安全も祈願。このときに、ご近所の方へのご挨拶も行います。
⑨着工
地鎮祭のあと、地縄確認(建物を建てる土地に、縄で建物の位置を表すこと)をして、いよいよ工事がスタート。工事期間は規格住宅の場合は4カ月と1週ほど、注文住宅の場合は4カ月と2~3週ほどです。
⑩完成検査・引き渡し
完成後に安心して暮らせるよう、検査を行います。お引き渡し時に設備の使い方やお手入れ方法を説明。そしてようやく、お引き渡しです。
⑪アフターメンテナンス
完成から6カ月後に、初回のアフターメンテナンスを行います。実際に暮らしてみて、不具合がないか、設備の操作で気になることなどを確認します。その後、1年目、2年目、5年目と定期的にメンテナンスを実施します。
ママ:ありがとうございます。全体の流れが分かって、ちょっと安心。
あと、前から気になっていたこと、質問させてください! 注文住宅と規格住宅の違いが知りたいんです。
illustration:シホ
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