暮らしにスペシャルな場所をつくる「プライベートテーブル」

令和の家具事典
2024.05.03

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


ICCA(イッカ)」が取り扱う家具は、材質や造り、デザイン、様々な視点から選りすぐった大正時代の逸品たち。そこには、当時の名もなき名人たちの美意識や思いやりが詰まっています。

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No.02
「PRIVATE TABLE」

 

暮らしにスペシャルな場所を


心地よい風とともに、柔らかな光が差す窓辺。フローリングの床に座り、コーヒーを片手に本を読んだり、考え事をしたり、ゆるりと過ごす時間が好きです。

そのような時に、コーヒーカップを置くトレイのようなものが欲しいと思い開発した小さなテーブル。

脚がついているため、トレイの機能を持つ自分専用のテーブルに近いイメージで、そこに置くだけで、なぜかここちよい自分の特別な場所に変わるような気がしました。

 

アンティークの花台から
インスピレーションを受けて


丸い天板にろくろ脚の付いた花台が和のアンティークにあります。

花台として作られているため、コンパクトなサイズ感のものであったり、高さが高すぎたりしてテーブルやトレイとして機能しにくいものが多いですが、その見た目の可愛らしさにぐっと心を奪われました。

以来、様々な形状のものを集め、そのデザインを研究、それらがPRIVATE TABLEのデザインの下地になっています。

 

家具の廃材に命を吹き込む


PRIVATE TABLEを引き出している材料は、もともとは家具として利用されていた古材。

ICCAに集まってくるアンティーク家具の中には、残念ながら修繕が困難なものや、修繕の過程で不要になる木材が数多く出てきます。

これらを捨てるのではなく、丁寧に製材し、素材として活用する。持続可能な経済のためにICCAとしてやれることを、PRIVATE TABLEにはそんな想いも込めています。

 

家具を育てる豊かさ


PRIVATE TABLEは無垢の古材を使用して作られています。

天板は1枚の板、100年近く経った古材で乾燥が進んでいるとはいえ、四季を通じて伸縮したり、当然反ることもあります。

でも、それも自然なこと。木が動くという事実も家具との関係性を深めるきっかけとして捉えると、もっと家具を楽しんでいただけるのではないか、そんなことを考え、特性のヤスリを付属しています。

ちょっと反ってしまったら、脚の底を少し削って調整する。

仮に、どこかの脚が他と比べて短くなってしまっても、それはそれでオーナーとPRIVATE TABLEとのよい関係が築けている証でもある。

そのほうがきっと愛着も湧いてきて、長く大切にしていただけるのではないかと期待しています。

「PRIVATE TABLE」
(Original)
SIZE:φ30cm×H6cm
(Original/Small)
SIZE:φ24cm×H6cm
MATERIAL:色々

 

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TEL:047-877-9087
HP:https://icca-life.com/
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