部屋の印象をやさしく変える丸テーブルの効果

令和の家具事典
2024.05.18

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


ICCA(イッカ)」が取り扱う家具は、材質や造り、デザイン、様々な視点から選りすぐった大正時代の逸品たち。そこには、当時の名もなき名人たちの美意識や思いやりが詰まっています。

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No.17
「Brown Coffee Table」

 

丸テーブルのはじまり


文明開化により西洋の文化が日本に流れてきた時代、洋館づくりの建物が増え、家具もソファの普及と共に丸テーブルを取り入れる家庭が増えてゆきました。そんな需要の高まりとともに、当時、様々な丸テーブルのデザインが開発されています。

シンプルでありながらも、存在感のある丸テーブルたち、その完成度の高さは、多くの造り手たちが、情熱を注ぎ探求と研鑽を続けてきたであろうことを想像するに難しくありません。

 

引き算の美学


そんな丸テーブルですが、イギリスやフランスなどのアンティークのように手の込んだ意匠を取り入れながら、日本独自に進化しています。余計な要素は削ぎ落とされ、シンプルに、それでいてエレガントに。

ICCAが選ぶ丸テーブルは、日本らしい引き算の美学によって研ぎ澄まされた上品な佇まいとどこか親近感を持ち合わせたもの。そして構造的な造りが素晴らしいものに限ります。

この丸テーブルの意匠は、天板と脚元の円盤の縁取りが、共通の意匠で統一され、均整の取れた凛とした雰囲気を纏っています。加えて可愛らしいフォルムによって親しみを感じさせる佇まいがあります。

 

空間のリズムを生む円形


一般的に、必要な家具を普通に揃えてゆくと、四角い形状の家具が多くなります。
私たちがSHOWROOMづくりや撮影のためのスタイリングを毎日のように取り組んでわかったことの一つに、四角い家具だけの空間は、どうしても単調でものたりない、そして少し硬い雰囲気になりやすいということ。でも、そのような空間に、丸い形状のものをひとつ取り入れると、直線と曲線のリズムが生まれ、柔らかくやさしい空間の印象が生まれます。

 

コーヒーテーブルや窓際の花台として


丸テーブルは用途の幅が広いことがいいところのひとつ。
普通にソファサイドにおいてコーヒーテーブルとして。
窓際に置いて観葉植物の花台として。
ダイニングテーブルの脇に置いて、ちょっとした作業場にしてもいい。
玄関に置けば、バックを一時的に置く場所にもなります。

コンパクトなサイズ感と丸という形状を持つこのテーブルは、角においても、何か別の家具と組み合わせても、空間の中央に置いても、違和感なく融和してくれる。置く場所を選ばない懐の深い家具と言えます。とても取り入れやすい家具ですので、どのような方にもおすすめです。

「Brown Coffee Table」
SIZE:Φ65.2cm×H56.6cm
MATERIAL:楢材

 

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TEL:047-877-9087
HP:https://icca-life.com/
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