こだわりが詰まったミニマルなデザイン 小粋なデスク

令和の家具事典
2024.05.23

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


ICCA(イッカ)」が取り扱う家具は、材質や造り、デザイン、様々な視点から選りすぐった大正時代の逸品たち。そこには、当時の名もなき名人たちの美意識や思いやりが詰まっています。

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No.22
「名家のDESK」

 

THE JAPANESE DESK


これぞ日本、そんな風に日本を誇らしく感じさせてくれるデスク。

ミニマルなデザインの中に散りばめられた小粋なこだわりに、日本らしさというか、日本人の気質を感じます。

まず、ぱっと見たときに、なんとなくやさしくも、まろやかな印象を受けます。
それは、このデスクには角張った角がないから。

すべての角が少し丸く面取ってあります。
引き出しの前板までもが丸みを帯びている。

そのため、見た目にも、実際に触れたときにも角あたりがよく、やさしい印象を与えてくれます。


そして、均整の取れた材料使い。
1枚板の天板は、木目がシンメトリーになるようにバランス良く切り取られ、引き出しの前板も、左右1枚の同じ板を採用しているため、木目がつながっている。
そんな調子で脚、幕板にいたるまで材料の使い方がこだわり抜かれています。

その調和が美しい。


また、脚同士をつなぐツナギの部分は、やや斜めに傾いています。
これは脚を置きやすくするための粋なはからい。
脚を置いた時にしっくりきます。

使い手への思いやりに溢れた気遣いによって、あらゆる部分が作り込まれていますから、当然デスクとして、使いやすい仕上がりになっています。

加えて、欅材(けやき)と呼ばれる、海外ではなかなか見られない、日本のユニークな材を使って作られています。

この家具には派手さはありません。
ですが、余計なものを削ぎ落とす引き算の美学によって研ぎ澄まされ、思いやりの心で細部に渡って考え抜かれ、作られた美しい家具です。

「名家のDESK」
SIZE:W91cm×D59.5cm×H75.9cm
MATERIAL:欅材

 

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TEL:047-877-9087
HP:https://icca-life.com/
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