小引き出しは、アンティークこそお買い得です

令和の家具事典
2024.05.28

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


ICCA(イッカ)」が取り扱う家具は、材質や造り、デザイン、様々な視点から選りすぐった大正時代の逸品たち。そこには、当時の名もなき名人たちの美意識や思いやりが詰まっています。

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No.27
「玉杢の小引き出し(栗)」

 

小さな名品たち


アンティーク和家具の中でも、現代まで受け継がれている数が多い家具のひとつは、小引き出しです。スツールに並んで、比較的、手に入りやすい家具と言えます。
裁縫道具や髪留めなど、小物の収納で、かつての暮らしの必須家具として重宝されていたのでしょう。

それほど盛んに作られていた家具。指物師と呼ばれる、高度な技術で精密な小引き出しをつくる人たちも当時はたくさんいました。多くの職人たちが、小引き出しのデザインと技術の研鑽を重ねてきた歴史があります。

それゆえに、アンティークの小引き出しは造りが良いものが多い。
取っ手などもこだわって作られたユニークなものが採用されていたり、使用されている素材も希少なものを度々見かけます。

そんな、小さな名品たちです。

 

お買い得な小引き出し


そんな小さな名品たち、現代でゼロから同じものを作ろうと思うと、大変です。
素材も当時と同じクラスのもので、となると予算的にもなかなか手が出ない代物になります。

当時の名もなき名工たちが丹精込めて作った作品を、手軽に取り入れることができるというのは、アンティークならではの、現代に生きる私たちの幸運なのかもしれません。

この玉杢の小引き出しも名品と言える家具。

玉杢と呼ばれる泡のような木目の希少な栗材が採用され、取っ手も鉄を叩いて仕上げた凹凸がデザインに奥行きをもたらしています。

もちろん構造的にも秀逸な完成度です。
裁縫道具としてはもちろん、卓上に配置して日用品を収納する便利な道具箱などに最適です。

「玉杢の小引き出し(栗)」
SIZE:W15.2cm×D18.3cm×H23cm
MATERIAL:栗材

 

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