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【カリモクニュースタンダード】この奥行がミソ。コンパクト空間で活躍する「トリイエス」のスツール

令和の家具事典

2024.06.06

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

「これでいい」ではなく「これがいい」があるお店。「CONNECT（コネクト）」は、シンプルで心地よい暮らしをご提案しています。作り手とお客様の心地良い暮らしの架け橋になれるよう情報発信をさせていただいています。

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No.６
トリイエス

アパートやコンパクトマンション暮らしでは、スペースに限りがあって、理想の空間を実現するのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。諦めずとも、狭いスペースでも圧迫感を感じさせず空間にすっと馴染んでくれるデザインの家具や、シンプルで飽きがこない長く寄り添っていける家具を使うことで、心地良いリビングスタイルは作れます。

3回シリーズでお届けする「アパートやコンパクトマンションに合うおすすめの家具」、2日目の今日はKARIMOKU NEW STANDARD（カリモクニュースタンダード）の TORII-S（トリイエス）を紹介します。

コンパクトスペースに合う家具選びのポイントは奥行きです

アパートやマンションの限られた空間にはコンパクトサイズでさまざまな使い方ができるものを選ぶのがポイントです。背もたれと肘掛けがない１人用の椅子「スツール」は一つで違う使い方ができる家具です。座面が丸や四角のタイプが多い中、「トリイエス」の特徴は奥行きの浅さにあります。奥行サイズは26cm。女性向けファッション雑誌の幅23.2cmが余裕をもって収まるサイズです。玄関スペースに置いたとしても、必要な場所はわずか雑誌１冊分と少し。スペースに余白を持たせながらも、日々のちょっとした便利を手伝ってくれるスツールなんです。

日々の暮らしに合わせて使い道が変化

トリイエスは椅子以外にも暮らしに合わせて使い道が変化します。読みかけの本やコーヒーなどを置くサイドテーブルとして、ソファ横や寝室に。またお気に入りの絵やオブジェなどを飾る棚としても使うことができます。トリイエスは和の雰囲気があり「和室にしか合わないのかな？」と思いがちですが、洋室にも馴染んでくれます。どんな空間にも合わせやすく、家にひとつあるだけで便利なスツールです。

見た目の美しさと強度を兼ね備えた伝統的な加工技術

トリイエスは日本を代表する風景の一つである「鳥居」からインスピレーションを受けたスツールです。座面に力強く入り込んだ脚が特徴的です。脚と座面の接合部分には伝統的な木工加工技術「仕口（しくち）」を用い､日本ならではの非常に細かいものづくりを追求しています｡仕口とは、２つ以上の部品を組み合わせて接合する複雑な加工形状のことです。通常、天板には切り込みを入れず、脚の付け根のパーツを削って接合する方法が一般的ですが、天板を斜めに左右対称にくり抜くという、手間と技術の高さがいる加工を施しています。この加工によって見た目が美しいだけでなく、かかった力が的確に伝わるため強度は高く、日本の伝統技術が光るスツールに仕上がっています。

広葉樹のサスティナブルな活用から生まれた家具

トリイエスは北日本を原産地とする広葉樹「イタヤカエデ」を使用しています。イタヤカエデは木目の現れ方、光の方向、見る角度によって印象が変わり、絹のような光沢が出るのが特徴です。時の経過と共に、ゆっくりと小麦色に変化します。広葉樹は紙パルプ原料のチップとしての利用が多く､本来の価値に比べて有効利用がされていませんでした｡近年サスティナブルやSDGsへの取り組みが重視されていますが、カリモク家具は10年以上前から間伐材として出た広葉樹を有効活用し、その特徴を活かした家具を作っています。トリイエスも、木材を無駄にしない、環境に優しいサスティナブルな取り組みから生まれた家具なんです。