【新刊のお知らせ】マイホームの新定番・平屋のデメリット&解決方法は?

Comehome!
2022.11.03

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

平屋にはメリットがあるいっぽう、デメリットもあります。土地、コスト、防犯、災害……、でもその多くは解決できることばかり。その工夫を「一級建築士事務所コラボハウス」にレクチャーしてもらいました。

その他の記事はこちらより
マイホームの新定番・平屋のメリットとは?
マイホームの新定番・平屋 昔と今でどう変わった?

【デメリット①】コストがかかる

2階建てと同じ延床面積で建材や設備などの仕様も同じ場合、平屋のほうが価格が高くなりがちです。コストがかかるといわれている屋根材や、基礎部分の面積が広いためです。けれど、安心してください。部屋数を減らしたり、デザインをシンプルにしたり、予算を抑えるためのアイデアはいろいろあります。

・収納を1つにまとめる

個室に1つずつ用意するクロゼットは、ファミリークロゼットに集約することで扉や棚板、ハンガーポールなどの費用を抑えられます。1カ所になると、洗濯物をしまうのがラクになるし、個室はクロゼットがなくなるため広くとれます。

【デメリット②】防犯対策が必要

1階のみの平屋のネックは不審者に侵入されやすいこと。窓が多いと、侵入リスクが上がるだけでなく、逃げるのにも役立つので、不審者にとっては好都合です。横に広いため死角になる場所が多いというのも難点。そのため、しっかりとした防犯対策が必要。

・家をコ型にする

リビングに大きな窓を設けると、家の中の様子がのぞかれやすくなり、家族の人数や留守にする時間帯などを把握されてしまう恐れが。リビングを囲むように家をコの字にして、公道に面した側の窓を小窓にすることで、見られにくくなります。

【デメリット③】広い庭が必要

3~4人の家族だと、快適に暮らすには延床面積100㎡は必要といわれています。駐車場2台分の置き場と植栽スペースを含めると、土地は少なくとも200㎡は欲しいところ。狭い土地に建てる場合、建物の広さをキープするために、以下の方法があります。

・屋上バルコニーをつくる

屋上バルコニーを設けるのも手。周囲より視線の位置が高くなるため、プライベート空間をつくりやすくなります。また、敷地が狭く庭でガーデニングを楽しめない場合でも、屋上は有効な手段。

【デメリット④】部屋が暗くなりがち

採光面が1階のみの平屋は周辺に高い建物があると、室内に光が入りにくくなってしまいます。また、横に広いため、2階建てにくらべて数の通りが悪いというデメリットも。

・窓つきドアを設ける

家の中で暗くなりがちなのが玄関。家の端に配置すれば、外に面した壁に窓を設けることで光を採りやすくなります。家の中央だと暗くなるので、窓付きのドアにして、採光を確保して。

 

【デメリット⑤】部屋が単調になりやすい

ワンルームのような広い平屋は開放的であるいっぽう、単調に見えてしまうことも。それは子どもにとっても退屈に感じてしまいやすいこと。内装によって部屋ごとに雰囲気をかえる方法のほかに、以下のようなアイデアもあります。

・天井に高低差をつける

単調な空間に変化をつけたり、狭い空間を広く見せたりするための方法が、天井に高低差をつけること。LDKの場合、リビングを高く、キッチンを低くすることで、空間に奥行きがうまれます。床を低くしたり、下がり壁を設けたりしても、同様の効果が得られます。

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