築50年の元駄菓子屋をナチュラルな古民家に改装【東京都】

Comehome!
2022.10.01

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

商店だった建物を住居にリノベーションして暮らす吉住さん。玄関の目の前が道路、DKと土間に大きな段差、光が入りにくいなどの課題を、DIYを駆使しながら見事に解決しました。さらなる住まいの魅力をご紹介します。

この記事は『リノベーションでかなえる カッコよくすっきり暮らせる家』より抜粋しています。

【吉住さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/約50年
間取り/2DK+土間→1DK+土間
延べ床面積/54.0㎡(1階29.5㎡ 2階24.5㎡) 
物件購入価格/祖母の所有の家なのでなし
リノベーション費用/350万円(DIY部分の材料費含む)
リノベーション面積/54㎡
施工/知り合いの大工さんと自身のDIY

間取りの変更アイデア

腰高窓をつけて明るい土間に。壁のレンガは「タイルオンライン」の古レンガ調ブリックタイル。

玄関の前は道路!売り場だったスペースを庭のように使える土間に変更

 私のリノベーションは祖母からの電話がきっかけでした。「貸していた家が空いたから住まない?」。なんと、家賃はタダ。願ってもない話ですが、しばし躊躇しました。というのも、その家は築50年はたつ元駄菓子屋。3方に隣家が迫り、1階の台所には日が入りません。居室は和室オンリー。でも、祖母の家に近く、足が悪くなった祖母のお世話をするには便利です。そこで、知り合いの大工さんに手伝ってもらいながら自分でリノベーションすることにしました。
 プランは2階の和室を洋室にかえ、キッチンを造作り直し、バスルーム、サニタリー、玄関を新設する、というもの。仕事の合間を縫って作業しながら、ネットでガスコンロやシンクなどの設備を探しました。うれしかったのは、天井裏に立派な梁があったこと。天井が高く広々しました。休日しか作業できないので、完成までに9カ月かかったけれど、居心地のよさは格別。生まれ変わった家を見て祖母も驚いていました。

土間と台所の段差が高いので、板の間を作り、ステップを1段設けました。急勾配の階段とガラス戸は、昔のまま。1階は台所と水まわりのみ。

造作の洗面台に「Tophome」×「LIXIL」の洗面シンクを設置。

新設した脱衣場。風呂はユニットバスに。

流し台をお気に入りに変更し
冷蔵庫やゴミ箱は階段下に

 台所は特に問題ありでした。暗くて狭くてトイレへの通路を兼ねている三重苦。白いシステムキッチンがついていましたが、料理が好きなので、私なりのキッチンにしたい。そこで考えたのが、好きなコンロとシンクを用意して流し台を木で造作し、壁に白いメトロタイルを張るプラン。タイルを張るのには苦労したけれど、やってよかったです。
 狭さは冷蔵庫とゴミ箱などを、階段下の空間に置くことで解決。調理時の動線はイマイチだけど、ダイニングテーブルと食器棚を置いても、トイレへの行き来はスムーズになるので、これでよし。難問だった暗さは、壁と天井を白く塗り、少しでも明るく見えるように工夫しました。
 今では昭和の薫りが残るこのキッチンがお気に入り。料理をする時間が賃貸時代より楽しく感じられます。

キッチンの壁は75×140㎜角のメトロタイルでおめかし。ネットで安価な材料を探して、自分でこつこつ張りました。

押入れだったと思われる空間をパントリーに。冷蔵庫やゴミ箱がすっぽり入りました。

食器棚は幼稚園で使われていた靴箱。出し入れしやすくトースター置き場にも。

 

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