【収納特集】子どもの衣類は本人が見てわかることが大切
おうちで過ごす時間が増え、片づけに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 新刊『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』では、元無印良品の商品開発担当者で、現在整理収納アドバイザーとして活躍中の水谷妙子さんが、収納の心得や考え方、実際の家の様子をわかりやすく伝えています。今日は、水谷さんのお子さんたちの洋服収納をご紹介しますね。
水谷さんのお子さんは7歳の長女、5歳の長男、3歳の次男の3人。子どもの衣類は子ども部屋の入口に棚を並べて収納しています。LDKに近いここは、朝や入浴後の着替えがしやすく、乾いた洗濯物を戻すのもスムーズです。
棚には、服やハンカチ、ケア用品をまとめて、1カ所で身支度が整うように。引き出しは子どもでも扱いやすいよう、小ぶりなものを選んでいます。浅くて服が重ならず、全種類が一目瞭然。すき間からは中が見え、本人が探すのを助けます。
ラベルは「見るもの」。色は3人それぞれで変え、ひと目で自分のものだとわかるようにしています。種類の多い衣類は形で覚えるため、文字より絵を大きめに描いて。
娘さんが登校時に身につけるもの。最初はハンカチやティッシュだけを入れていましたが、ときどき忘れるので、毎日履く靴下をこちらへ入れたそう。すると靴下を履くついでにハンカチとティッシュも持ち出し、忘れないようになったとか。
持ち手が引き出しの上についていると、自然に手をかけて引き出すだけなので、出し入れがラク。逆に、下についていると、逆手になって力が入りにくく、小さい子どもには難しいこともあります。
棚の左手には造りつけ収納が。娘さんの服は右側にまとめ、片側の扉を開ければ出し入れできるようにしています。朝に慌てない工夫です。
子どもの衣類は、本人が着替えしやすいような仕組みが大事なのですね。見てわかる収納なら、「ママ、靴下どこ~?」などと聞かれることがなくなりそうです。
●担当編集・小柳のレポート●
5歳の息子と2歳の娘の引き出しを整理してみました。それぞれ引き出し1段に保育園に着ていく服を入れています。イラストが下手なので、長男の引き出しには、マスキングテープに文字を書いたラベルを貼りました。娘のほうにはラベルは貼っていませんが、本人たちと相談して置く場所を決め、使っていないケースを入れて仕切りました。息子の希望で、好みの色のマスキングテープで仕切り線を一緒に貼ったのが楽しかったのか、張り切って身支度をするようになりました!
text:小柳良子(コットンタイム編集部) photo(実践写真以外):林ひろし
Profile
水谷妙子
整理収納アドバイザー1級。夫と7歳の娘、5歳の息子、3歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業し、個人宅の整理収納サービスやお片づけ講座を行う。雑誌やWeb、テレビでも活躍中。ものについての幅広い知識や、独自の着眼点での使い方を紹介するインスタグラムが人気。オンライン講座も頻繁に開催していて、わかりやすいトークも魅力。『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社刊)が好評発売中。
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