【収納特集】子どもの衣類は本人が見てわかることが大切

1週間特集『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』
2020.08.04


おうちで過ごす時間が増え、片づけに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 新刊『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』では、元無印良品の商品開発担当者で、現在整理収納アドバイザーとして活躍中の水谷妙子さんが、収納の心得や考え方、実際の家の様子をわかりやすく伝えています。今日は、水谷さんのお子さんたちの洋服収納をご紹介しますね。


水谷さんのお子さんは7歳の長女、5歳の長男、3歳の次男の3人。子どもの衣類は子ども部屋の入口に棚を並べて収納しています。LDKに近いここは、朝や入浴後の着替えがしやすく、乾いた洗濯物を戻すのもスムーズです。

棚には、服やハンカチ、ケア用品をまとめて、1カ所で身支度が整うように。引き出しは子どもでも扱いやすいよう、小ぶりなものを選んでいます。浅くて服が重ならず、全種類が一目瞭然。すき間からは中が見え、本人が探すのを助けます。


ラベルは「見るもの」。色は3人それぞれで変え、ひと目で自分のものだとわかるようにしています。種類の多い衣類は形で覚えるため、文字より絵を大きめに描いて。


娘さんが登校時に身につけるもの。最初はハンカチやティッシュだけを入れていましたが、ときどき忘れるので、毎日履く靴下をこちらへ入れたそう。すると靴下を履くついでにハンカチとティッシュも持ち出し、忘れないようになったとか。


持ち手が引き出しの上についていると、自然に手をかけて引き出すだけなので、出し入れがラク。逆に、下についていると、逆手になって力が入りにくく、小さい子どもには難しいこともあります。


棚の左手には造りつけ収納が。娘さんの服は右側にまとめ、片側の扉を開ければ出し入れできるようにしています。朝に慌てない工夫です。

子どもの衣類は、本人が着替えしやすいような仕組みが大事なのですね。見てわかる収納なら、「ママ、靴下どこ~?」などと聞かれることがなくなりそうです。

●担当編集・小柳のレポート●


5歳の息子と2歳の娘の引き出しを整理してみました。それぞれ引き出し1段に保育園に着ていく服を入れています。イラストが下手なので、長男の引き出しには、マスキングテープに文字を書いたラベルを貼りました。娘のほうにはラベルは貼っていませんが、本人たちと相談して置く場所を決め、使っていないケースを入れて仕切りました。息子の希望で、好みの色のマスキングテープで仕切り線を一緒に貼ったのが楽しかったのか、張り切って身支度をするようになりました!

 

text:小柳良子(コットンタイム編集部) photo(実践写真以外):林ひろし

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『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』
著:水谷妙子 定価:1,300円+税


元無印良品の商品開発担当者の著者による、「余計なことをしないで」家族がラクに暮らせる心得や実際にやっていないことについてご紹介。
また、子供3人家族5人暮らしの著者の家の、ダイニング、リビング、子供部屋、キッチン、洗面所などの収納術を細かく掲載。
おすすめの収納用品や水谷家の収納の歴史も掲載。

Profile

水谷妙子

Taeko Mizutani

整理収納アドバイザー1級。夫と7歳の娘、5歳の息子、3歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業し、個人宅の整理収納サービスやお片づけ講座を行う。雑誌やWeb、テレビでも活躍中。ものについての幅広い知識や、独自の着眼点での使い方を紹介するインスタグラムが人気。オンライン講座も頻繁に開催していて、わかりやすいトークも魅力。『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社刊)が好評発売中。
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