【収納特集】文房具と書類は戻しやすさが重要

1週間特集『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』
2020.08.06


おうちで過ごす時間が増え、片づけに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 新刊『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』では、元無印良品の商品開発担当者で、現在整理収納アドバイザーとして活躍中の水谷妙子さんが、収納の心得や考え方、実際の家の様子をわかりやすく伝えています。今日は、水谷さんのダイニング周りでの文具や書類の収納をご紹介します。


ダイニングテーブルでは、食事のほか、仕事や勉強、お絵描きなどを行うのでこまめなリセットが必要です。文房具や書類は「戻しやすさ」を第一に。子どもが自分でできるよう、わかりやすい分類と、シンプルな収納法を心がけています。


子どもの文房具は、中身が見えることと1アクションで出し入れできることを大切に。引き出しでは難しいと考え、レタートレーにフタなしボックスを置いたところ、子どもでも使いやすく、片づけが続いています。


子どもの文房具の下、扉の中に大人の文房具や書類を収納しています。左上の、文房具を入れた小引き出しは、もともと全部埋まっていたのですが、扉と引き出しの〝二重目隠し″が旦那さんに不評で、引き出しを1段抜きに。すると、中身がよく見えるうえに出し入れもしやすくなって、「あれどこー?」と聞かれなくなったそう。まさに「現物に勝る情報はなし」ですね。ラベルはつけていませんが、きちんと戻ります。


仕事道具は、いつも座る椅子の後ろに置き場所を確保。振り返ると手が届くので、座ったままの出し入れが叶います。ここには郵便物、レシート、USBメモリなどを「置くだけ収納」に。ただし「何をどこに置くか」はしっかり決めています。全部見えているので迷いようがないとのこと。


書類が届いたら、捨てられるものや提出できるものは、すぐに処理します。それ以外の期日までに手元に残す・予定を確認するものは「一時用」のバインダーに。その際、種類別に分類し、色を振り分けます。さらに取っておくと決めたものは、クリアファイルに入れて「保管用」のファイルボックスへ。ラベルの色を同じにしているので、移行がスムーズです。

家族が文房具や書類を探すたびに「あれどこ?」という会話があるのはお互いにストレス。かといって細かすぎる分類もみんなが疲れます。ゆるっと分けてざっくり置けば、片づけもしやすくていいですね。

●担当編集・小柳のレポート●


書類が増え、家の中のあちこちにあるのでこの機会に整理しました。まずは書類を確認して不要なものをかなり手放してから、水谷さんのマネをしてラベルを導入。カラフルで気分が上がりました。料理のレシピの切り抜きなどもたまっていたので整理したところ、とても探しやすくなりました。

 

text:小柳良子(コットンタイム編集部) photo(実践写真以外):林ひろし

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『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』
著:水谷妙子 定価:1,300円+税


元無印良品の商品開発担当者の著者による、「余計なことをしないで」家族がラクに暮らせる心得や実際にやっていないことについてご紹介。
また、子供3人家族5人暮らしの著者の家の、ダイニング、リビング、子供部屋、キッチン、洗面所などの収納術を細かく掲載。
おすすめの収納用品や水谷家の収納の歴史も掲載。

Profile

水谷妙子

Taeko Mizutani

整理収納アドバイザー1級。夫と7歳の娘、5歳の息子、3歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業し、個人宅の整理収納サービスやお片づけ講座を行う。雑誌やWeb、テレビでも活躍中。ものについての幅広い知識や、独自の着眼点での使い方を紹介するインスタグラムが人気。オンライン講座も頻繁に開催していて、わかりやすいトークも魅力。『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社刊)が好評発売中。
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