【収納特集】文房具と書類は戻しやすさが重要
おうちで過ごす時間が増え、片づけに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 新刊『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』では、元無印良品の商品開発担当者で、現在整理収納アドバイザーとして活躍中の水谷妙子さんが、収納の心得や考え方、実際の家の様子をわかりやすく伝えています。今日は、水谷さんのダイニング周りでの文具や書類の収納をご紹介します。
ダイニングテーブルでは、食事のほか、仕事や勉強、お絵描きなどを行うのでこまめなリセットが必要です。文房具や書類は「戻しやすさ」を第一に。子どもが自分でできるよう、わかりやすい分類と、シンプルな収納法を心がけています。
子どもの文房具は、中身が見えることと1アクションで出し入れできることを大切に。引き出しでは難しいと考え、レタートレーにフタなしボックスを置いたところ、子どもでも使いやすく、片づけが続いています。
子どもの文房具の下、扉の中に大人の文房具や書類を収納しています。左上の、文房具を入れた小引き出しは、もともと全部埋まっていたのですが、扉と引き出しの〝二重目隠し″が旦那さんに不評で、引き出しを1段抜きに。すると、中身がよく見えるうえに出し入れもしやすくなって、「あれどこー?」と聞かれなくなったそう。まさに「現物に勝る情報はなし」ですね。ラベルはつけていませんが、きちんと戻ります。
仕事道具は、いつも座る椅子の後ろに置き場所を確保。振り返ると手が届くので、座ったままの出し入れが叶います。ここには郵便物、レシート、USBメモリなどを「置くだけ収納」に。ただし「何をどこに置くか」はしっかり決めています。全部見えているので迷いようがないとのこと。
書類が届いたら、捨てられるものや提出できるものは、すぐに処理します。それ以外の期日までに手元に残す・予定を確認するものは「一時用」のバインダーに。その際、種類別に分類し、色を振り分けます。さらに取っておくと決めたものは、クリアファイルに入れて「保管用」のファイルボックスへ。ラベルの色を同じにしているので、移行がスムーズです。
家族が文房具や書類を探すたびに「あれどこ?」という会話があるのはお互いにストレス。かといって細かすぎる分類もみんなが疲れます。ゆるっと分けてざっくり置けば、片づけもしやすくていいですね。
●担当編集・小柳のレポート●
書類が増え、家の中のあちこちにあるのでこの機会に整理しました。まずは書類を確認して不要なものをかなり手放してから、水谷さんのマネをしてラベルを導入。カラフルで気分が上がりました。料理のレシピの切り抜きなどもたまっていたので整理したところ、とても探しやすくなりました。
text:小柳良子(コットンタイム編集部) photo(実践写真以外):林ひろし
Profile
水谷妙子
整理収納アドバイザー1級。夫と7歳の娘、5歳の息子、3歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業し、個人宅の整理収納サービスやお片づけ講座を行う。雑誌やWeb、テレビでも活躍中。ものについての幅広い知識や、独自の着眼点での使い方を紹介するインスタグラムが人気。オンライン講座も頻繁に開催していて、わかりやすいトークも魅力。『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社刊)が好評発売中。
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