海外の家事事情 Vol.4【イギリス編②】
海外ではどう家事に向き合っているのでしょう? 違いを知れば、「今」を別の目で見ることができるかもしれません。
スニーカーは
ぬらさず洗う
スニーカーはジャブジャブ水で洗わない、というのが基本。ブラシで軽くホコリを取ったあと、メラミンスポンジに水を少量含ませて、ソール部分の汚れを落とします。その後、ブラシにシュークリーナーをつけて洗い、ぬれたタオルで拭き取って。細かい部分は、ホワイトニング歯磨き粉と歯ブラシで。ひもも手洗いか洗濯機で必ず洗います。
革靴を磨くのと同じ感覚で、スニーカーも専用のシュークリーナーをつけて。ブラシでくるくる回すように汚れを取り、その後、ぬれたタオルで泡を拭き取ればさっぱり。細かい部分は歯磨き粉と歯ブラシで。
アイロンかけは
朝出かける前に
スーツ発祥の地、イギリス。シャツのアイロンかけに対して一家言ある人も多く、毎朝アイロンをかけたシャツを着て出社する人も多いようです。霧吹きで水をかけて数分なじませたあと、さらにスチームアイロンを使います。かけ終わってすぐ着るのではなく、ハンガーにかけて10分ほど落ち着かせてから着るのもポイントです。
襟を折って中心だけ押さえたらボタンを留め、襟を立てた状態で身頃をかける。スチームアイロンを使うときも、アイロンをかける前にたっぷり霧を吹くとシワなく仕上がる。
お風呂掃除は
モップで
水に酢や重曹、もしくは中性洗剤を入れ、モップで洗ったあと、水を替えて仕上げを。モップは洗濯機で洗えるものや使い捨てられるものを使う人も。浴槽や、日々の汚れが気になるときは、その部分を水だけで落とせる布で拭き取りを。すべてを掃除するのではなく、気になるところだけそのときに。あとはまとめてがイギリス流です。
左のモップは洗濯機で洗えて長く使うことができる。右は不織布製で、バケツで洗って絞ることが可能。硬水で水あかがつきやすいので、月に一度は洗剤を使って掃除を。
photo:岩下牧子 text:一田憲子
『家事のしくみを、整える』より
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