カラダとココロを整える方法vol.2 ~秋冬の冷えとりスタイル~ アマミヤアンナさん
冷えとりスタイルでは、「頭寒足熱」を装いに取り入れていきます。上半身は薄く、下半身は厚めにして、富士山型にするのが基本ですが……、なにはともあれ、まずはご覧いただけたら!
冷えとりガールの友人、しまだみわこさん。鳥取で、地域おこし協力隊として伯州綿を栽培しながら、オーガニックコットンのブランド「ワンプランター」も営んでいます。
伯州綿の手編みのセーターと「うさと」の綿スカートで、さわやかな冬のホワイトコーディネート。靴下は3枚でいつもより少なめとのことですが、「大法紡績」のウール×シルクレギンス、「ワンプランター」のレギンス2枚、伯州綿の手編みレッグウォーマーに、防寒と保温にすぐれた「キーン」のウインターブーツで、下半身はぽかぽか。ナチュラル+アウトドアのバランスが絶妙です。
なんと、この格好で、丸1日外でお仕事されていたそう!(この日、とても寒かったんです……) アウトドアブランドのアイテムは、サイズが豊富で機能性も高いので、冷えとりスタイルには重宝します。
続けて、恥ずかしながら、わたしの冷えとりスタイルを。まずはパンツ編です。
ウールのジャケットとニットベストは「コズミックワンダー」、「アーツ&サイエンス」のウールパンツの中には「金伴繊維」の絹のレギンスと「ソイル&レイン」のダブルガーゼのレギンス、靴は「ダンスコ」のプロフェッショナル、靴下は5枚。冬は全身が地味色になりがちなので、きれいな色の靴下を合わせて楽しんでいます。
「ダンスコ」の靴は、1cm大きめを選んだので、実はまだまだはける(笑)! 長時間はいていても疲れないし、パンツにもスカートにも合わせやすいです。
こちらは、中に着たベストとパンツ。冷えとりでは、腕や首・手首はなるべく出すほうがいいと言われていて、生まれてはじめて購入したベストがコレ。メンズのサイズ感が気に入っています。体幹をあたためると体全体があたたかい! ベストは、重ね着しても腕まわりがすっきりしていて動きやすいのです。
「アーツ&サイエンス」のパンツは最近購入したばかり。友人2人が揃って「ラインがきれいなの!!!」と力説するので、試着してみると、ヒップまわりはゆったりしているのに、足のラインがきれい! はきやすいわ、あたたかいわで、夜もこのまま眠りたいほど……。サルエルやジョッパーズのパンツは、中にたくさんはけるので、冷えとりガールの強い味方です。
最後に、スカート編を。羽織り風のトップスは「トゥジュー」、ワンピースとウールのレギンスは「R&D.M.Co-」、中にはパンツ編と同じ、絹のレギンスとダブルガーゼのレギンスをはいています。
足元は「ダンスコ」のサイドジッパーブーツで、靴下は4枚。ワンピースは、ボタンをあけてガウンコート風に着ることもよくあります。1枚で表情をガラリと変えられて、温度差にも対応しやすいのがうれしいところです。
冷えとりをはじめて、ほとんどの洋服が天然素材100%のものになりました。もちろん、いきなり総とっかえしたのではなく、まずは肌にふれるインナーから。少しずつ、少しずつ、絹かオーガニックコットンに変えていきました。
下半身をあたためる冷えとりスタイル、実は、夏と冬でそれほど大きな違いはありません。寒い日は、レギンスや靴下の枚数を増やしたり、素材を綿からウールに変えたり、レッグウォーマーをプラスしたり、靴をブーツに変えたりして、下半身のあたため増量! あとは、気温に合ったアウターをプラスすればOK。
天然素材の服は、お手頃とはいえない価格のものも多いですが、1年中着回せて、身につけている間、ずっと心地よさが続くことを考えると、かえって経済的かもしれないな、と思います。
Profile
アマミヤアンナ
編集者、呼吸ラボラトリー主宰。約9年、主婦と生活社で暮らしまわりの書籍や編集を手がけ、2011年にマーマーマガジン編集部へ。2012年に加藤メソッドの呼吸法に出合い、現在は講師としても活動している。2015年春、フリーランスとなり、同年秋に手編みの靴下「amine(アミネ)」を立ち上げる。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。