【ちいさなおへそ3】黒麹甘酒作り・第2章 瀬戸内の島に引っ越して、黒麹甘酒を作ります ― 村上友美さん
頑張りすぎないで
心と体をゆるめることが大事。
腸内環境が整えば、
やりたいことが明確に見えてきます。
海を見ながら、毎日ゆっくりと生き、誰かに必要とされるものを確実に作っていきたいという村上さん。
右・瀬戸内に浮かぶ小さな伯方島に、新たなアトリエと住まいを建てる予定。 左・泡盛や焼酎に使われる黒麹は、大量のクエン酸と酵素を含む。フルーティな味わいの黒麹甘酒を、毎日大さじ1 杯とると腸内環境が整う。
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あれもこれもと欲張らず心と体をゆるめよう。
やっとそう思えるようになりました
『暮らしのおへそ』Vol.32で紹介した村上友美さんの「一日ひとさじの黒麹甘酒を」という習慣には、大きな反響がありました。
ブルーベリーのようなフルーティな酸味とさわやかな甘さの黒麹甘酒は、腸内環境を整え、腸が整うと、気持ちも体も晴れやかに前向きになれるそう。
あれから1年。村上さんの姿は、瀬戸内海の小さな島のひとつ、伯方島にありました。実はここは、村上さんの生まれ故郷。
「アトリエを建て、ここで黒麹甘酒を作りながら暮らそうと計画中なんです」と教えてくれました。
すでに、海のすぐ横の土地を手に入れ、設計も進んでいるそう。
テレビ局に勤めたり、大手料理教室で講師を務めたり。どの仕事もやりがいはあったけれど、無理をして走り続けた結果、体を壊してしまった時期も。めぐりめぐって今、島に戻るとほっと安心することに気づいたのだと言います。
「黒麹甘酒を作るようになって『これがないと困る』と言ってくださるお客さまがたくさんいらして。回り道をしたけれど、これを一生の仕事にしたい、と思うようになりました。これからは、発酵の魅力をオンラインレッスンで配信したりと、誰かの役に立つ仕事をしたいと思って」と村上さん。
だったらいちばん安心できる、海の見える、空気のおいしい島で作りたいと思うようになったそう。
「心と体がゆるんでいないと、本当のことに気づけないと思うんです。今までは『頑張らなくちゃ』と力を入れ続けていたけれど、これからは、ゆったり生きていけたらいいかなあと思って」
潮の満ち引きのリズムに合わせて、波音に耳を傾けながら作る黒麹甘酒は、これまで以上にパワーアップするに違いありません。
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黒麹甘酒があれば
自分の体調を
自分で管理できる
ようになります
暑くて食欲が落ちたり
疲れやすくなったり。
そんな夏バテにも黒麹甘酒が有効です。
忙しい仕事の合間に
頭を使って疲れがたまったとき、黒麹甘酒をスプーン1杯補給すると、シャキッと体が整う。黒麹甘酒はスプーン1杯以上とってもOK。
なかなか疲れがとれない
暑い日には炭酸割りで
黒麹甘酒をグラス4 分の1 ほど、多めに入れて炭酸で割ると、さわやかな栄養ドリンク代わりに。外出で汗をかいたあと、帰宅して1杯。
冷蔵庫にお守り代わりに
村上さんが立ち上げた「ワンデイワンスプーン」では、サブスクリプションで、1か月に一度黒麹甘酒をお届け。冷蔵庫に1袋あると安心。
肌の調子が悪ければ
豆乳ヨーグルトと
黒麹甘酒で、腸内環境が整うと自然に肌の調子もよくなるはず。朝、ヨーグルトなどにかけて食べると美容にもいいそう。
悪酔いしないよう
お酒を飲む前に
これから会食という前に黒麹甘酒を飲んでおくと、お酒を多少飲んでも二日酔いになりにくい。翌日の仕事が気になるときにオススメ。
photo:徳丸哲也 text:一田憲子
『暮らしのおへそ Vol.34』より
Amazon / 楽天ブックス
Profile
村上友美
テレビ局勤務を経て、病気を機に栄養士の資格を取得。大手料理教室勤務の後キッチンスタジオ「たべものさし」をオープン。発酵生活を伝えるブランド「ワンデイ ワンスプーン」を開始。黒麹甘酒の販売と、発酵料理のオンラインレッスンを行っている。
https://tabemonosashi.com
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