心に効くから、からだも思考も変わるフラワーエッセンスvol.1 ~今月の先生:福本敦子さん

からだ修行
2016.12.22

あわただしい師走の日々がやってきました。毎日気忙しく過ごしていると、頭ばかりがクルクル回って、常に疲れがたまっているような状態に。今回は少し「からだ」から離れ、「心」にダイレクトに効くと言われている「フラワーエッセンス」についてお話を伺ってきました。

photo:砂原 文 text:田中のり子

この「からだ修行」での取材で「からだ」について考え続けていると、次第に「からだ」と切り離すことのできない「心」について、考えるようになっていきます。「からだ」が変わると「心」が変わるし、逆に「心」が変わると「からだ」が変わる。「何だか体調が悪いな~」「どうも元気が出ないな~」という状態は、実は「からだ」の問題ではなく、「心」の問題だったりすることも多いように思うのです。

今回の取材テーマ「フラワーエッセンス」について気になりだしたのは、今年に入ってからのこと。料理家として活躍する友人のMさんがSNSで、ときどきフラワーエッセンスについて書いていて、どうやらそれを飲むようになってから、心のありようがガラッと変化して、体調もよくなり、運命がいい方向に劇的に転換したようなのです。その絶賛ぶりに、何だかムクムクと興味が沸いてきて、「フラワーエッセンスってどんなもの? 取材させていただけたりするのかなあ?」と、ご連絡先を伺いました。

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そのMさんが絶対的に信頼を置いていらっしゃるのが、今回の先生・福本敦子さん。数々のオーガニックコスメを扱う人気ショップ「コスメキッチン」のPRを担当し、数年前までは「コスメキッチン代官山店」で、フラワーエッセンスのカウンセリングも担当されていました。現在はまさに「コスメキッチン」の顔として、各メディアでひっぱりだこのご活躍ぶりです。

「フラワーエッセンスを初めて口にしたのは、今から9年ほど前のことでした。お店の棚にひっそりと並んでいたんですが……当時はまわりにいたスタッフ誰も、その効力についてほとんど意識していなかったんです。何気なく『飲んでみようかな』といった軽い気持ちで、効用を見ながらエッセンスを選んでみたのがきっかけです。そのとき飲んだのは『集中と瞑想』という名のエッセンスだったのですが、飲んだその日に何と、当時付き合っていた彼と突然別れたくなって、その日のうちに『もう終わりにします』と、電話をかけていたんですよね(笑)」

福本さん曰く、実は少し前から何となく「この関係は違うな」と思っていたけれど、その事実を直視する気になれず、やり過ごす時期が続いていました。けれどもこの先、行きたい方向に向かうためには、その関係を見つめ直す必要があると気付きました。

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「何で突然やる気が出たんだろう? と振り返ってみると、『あ! フラワーエッセンスだ』と気付いて。それから意識して取り入れるようにしてみたら、人間関係がガラリと変わったり、体調がよくなったりと、いろんなことが変化していったんです」


そもそもフラワーエッセンスとはどんなものなのでしょう? 端的に言うと、「花のエネルギーが入った液体」のこと。空気のいい、きれいな場所で育った花を朝いちばんに摘み、澄んだ天然水に浮かべて、一定時間太陽の光に当てておく。そこにブランデーなどを加えて安定させるというのが、基本的なフラワーエッセンスの作られ方です。エッセンシャルオイルやハーブティー、チンキなどと違い、植物の抽出成分などは含まれておらず、香りもありません

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古くから、花には人の心を癒す力があると信じられてきました。道端で見つけた一輪の野花で、落ち込んでいた気分が持ち直したり、人から手渡された花束で、驚くほど明るい気持ちになったり……。

1930年代、英国の細菌学者でホメオパシー医師でもあったバッチ博士が、そんな「花の持つパワー」に注目して、人間の感情と、それに対応するフラワーエッセンスを研究し、体系化したのです。たとえば「身も心も疲れはて、エネルギーがないと感じている人」にはオリーブのエッセンス、「変化に適応できなかったり、しがらみやまわりの影響で自分を見失いがちな人」にはウォルナットのエッセンス……というように。

「水に花をつけただけで、そんな効果があるの??」と、思わずいぶかしんでしまう人も多そうですが(もちろん私も最初、そのひとりでした)、いや、でも待てよ。「物質性がないエッセンス」と言えば……先々月に取材した、ホメオパシーのレメディもそうでした。しかしその取材以来、ホメオパシーの威力をすっかり実感している私でも、フラワーエッセンスの「からだ」ではなく「心」に効くという点が、何とも言えず不思議に感じられます。

けれどその効力が広く認められているからこそ、世界各地(イギリス、フランスだけでなく、アメリカやカナダ、オーストラリア、日本などでも)作られ、さまざまなエッセンスが商品化されているのです。そして開発から80年以上かけてさらに研究が進み、現代的な悩みに対応したエッセンスも増えて、花だけでなく、イルカやクジラといった動物や、鉱物などからもエッセンスが作られるようになったそうです。

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→vol.2へ続きます

 

第1回「頭も心もとろんとろんになるヘッドマッサージ」はこちらから
第2回「身体にふれることで、ありのままの姿を観察し認識するセラピー」はこちらから第3回「身体を土台から整えていく、究極のインソール」はこちらから
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第5回「家庭の薬局として、はちみつを見つめ直す」はこちらから
第6回「腸活は、自分の体質に合ったものを!」はこちらから
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第8回「自分を知ることで自己治癒力を引き出すホメオパシー」はこちらから
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Profile

福本敦子

Atsuko Fukumoto

「コスメキッチン」PR。21歳のときに、「コスメキッチン」代官山店の販売員として(株)マッシュビューティーラボ入社。代官山店店長、原宿店店長を経て、プレス担当へ。フラワーエッセンスのエキスパートとして、トークショーなども行っている。Instagramのアカウントは@uoza_26
http://cosmekitchen.jp

田中のり子

noriko tanaka

衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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