スタイリストが見つけた夏のうつわとテーブルウェア

【金曜更新】おでかけ&お買い物情報
2023.08.04

こんにちは、初めまして。二本柳志津香と申します。私は広告やCM、雑誌やカタログなどの撮影を手がけるスタイリストで、うつわを使用したスタイリング提案をホテルやさまざまな業種の店舗で行うほか、イベント会場の空間デザインや装飾も手がけています。
とりわけテーブルスタイリングの場面では、どのようなうつわを選ぶのかがとても重要です。
8月、夏真っ盛りな今日は暑い時季におすすめなうつわやテーブルウェアをご紹介したいと思います。

ひんやり涼しげ、ガラスのうつわと夏のおやつ


年中活躍するガラスのうつわですが、夏になるといつも以上に登場回数が多くなりませんか? 私もその一人で、食事の時間だけでなくおやつの時間にも水まんじゅうや水ようかんといった、夏ならではの和菓子を食べるのにも使っています。ぷるんと瑞々しいお菓子とガラスのうつわ、見るだけでも涼を感じさせてくれます。金魚鉢を彷彿とさせる縁のフリルや青い彩色が可愛いくてお気に入りのこちらは、もう20年も前に購入した作家もの。真夏にはうつわを使う前に冷蔵庫で冷やしておくといいですよ。


夏にお客様をお迎えする時には、やはり冷たい飲み物をお出ししたいですよね。こちらの「HARIO(ハリオ)」の耐熱ガラスのうつわは、ソーダガラスでできているため丈夫で、冷たい飲み物だけでなく熱い飲み物にも使えます。茶たくやコースターも夏らしさを意識して組み合わせを楽しむのも楽しいです。

ラタン・ヤシ・竹素材のテーブルウェア


ガラスのうつわ同様、春から夏が近づくと食卓にひとつ、もうひとつと増えて行くものが、ラタンやヤシのような暑い国の天然素材を使ったランチョンマットやかごです。ファッションの世界でも夏になると、かごバッグの特集が雑誌やWEBなどのページに増えますよね。風通しが良く、南国を彷彿とさせる素材が夏気分満点の食卓にしてくれます。


先日出会ったあまりに可愛い、夏にピッタリな物も紹介させてください。「warang wayan(ワランワヤン)」で見つけたバリ生まれのグラスカバーです。ロンタールヤシ製でナチュラルな雰囲気ですが、元々お供え物を虫などから守るためのものだそうです。小さなグラスにちょこんとのせると、まるでヤドカリみたい? どこかユーモラスな姿に和みます。

私たちの生活に欠かせないうつわ。うつわの個性を知ると、選ぶときはもちろんのこと、お料理や季節に合わせたスタイリングもより楽しめるようになります。
うつわのことをもっと知りたくなった方には、うつわの知識を学べる新たな検定資格「うつわ検定®」も始まりましたよ。ぜひよかったらチャレンジしてみてください。

文:二本柳志津香 撮影:塚越真澄

Profile

二本柳志津香

Shizuka Nihonyanagi

一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会代表理事。大手企業をはじめとする広告・CM・書籍・雑誌・カタログなどの撮影を手がけるスタイリストで、うつわを使用した生活空間のビジュアルを得意とする。著書に『うつわ検定®公式テキスト 今の時代のうつわ選び』 (主婦の友社刊)がある。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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