行きつけのマイサウナを持つ 「tö(トォー)」藤 裕美さん Vol.1

暮らしのおへそ
2023.09.13


元気な日も、体や心が疲れ切った日も
ちょっと時間が空いたら行きたくなる。
そんな「ホームサウナ」があれば安心。


東京・新大久保にある「ルビーパレス」がホームサウナ。「ほかにいろいろなサウナにも行きますが、結局ここがいちばんホッとするんです。おばちゃんたちのオイルマッサージが最高!」と藤さん。

 


 

「この眼鏡、カッコいいなあ。
このサウナ、気持ちよかったなあ。
自分がいいと思ったものは
子どもがおもちゃを自慢するみたいに
ついみんなに話したくなるんです」

休みの日、眼鏡スタイリストの藤裕美さんは、東京・新大久保にあるサウナ「ルビーパレス」へ向かいます。サウナに入り、水風呂に浸かって、リンパマッサージを受けたり、くつろいだり。4時間ほど過ごして出てくると、「憑物が落ちて」「別人になった感じ」にスッキリするのだとか。

「10年ぐらい前に、友達に韓国サウナに連れていってもらい、おしゃべりしながらだらだら過ごしていると、自然に体が温まって、休憩して風に当たると気持ちよくて……。帰りには、体がまったく違うことに驚きました。それからハマリましたね」と笑います。

高校生のときに、地元福岡にある眼鏡のセレクトショップで買った1本の眼鏡がきっかけで、眼鏡好きになったという藤さん。眼鏡店勤務を経て、もっと眼鏡を知ろうとドイツへ。帰国後、眼鏡の魅力を伝えるために、眼鏡スタイリストとして活動を始めたそうです。今は、自身の店「tö(トォー)」でひとりひとりに丁寧に、眼鏡を選び、その魅力を伝えています。

住宅地のなかにあるお店を訪ねると、まるで小さなアートギャラリーのような空間に、古い和家具が壁面いっぱいに並んでいました。引き出しを開けると、世界各国から集めたスタイリッシュな眼鏡がずらり。

藤さんが眼鏡を紹介しているのは、おしゃれのためではなく、健康のため。

「視覚って他人と比べることができないから、多くの人が自分が見えづらいことに気づいてないんです。老眼は、30代後半から始まります。『でも、私見えているし……』とおっしゃる方も、きちんと視力を測ってみると、その結果にショックを受けられます。私は眼鏡店で働いていたときに、『見づらい』ことで体調を壊されて、『もっと早くに気づいておけばよかった』という方をたくさん見てきました。眼精疲労が治れば、めまいや頭痛も改善したりします。諸外国では、オプトメトリストという眼の機能を検査し、視力、疾患、その他の病気の早期発見、早期治療を担う職業が存在します。目のなかを見ることで体のなかの病気を発見することもできるんです」

藤さんが学んだのは「眼鏡って医療器具なんだ」ということでした。だから、きちんと自分の状態を知り、自分に合った眼鏡を選ぶことが大事。

さらにドイツでは、ヨーロッパの眼鏡の作り手と出会い、どんな思いで眼鏡を作り、それを手にした人の人生がどう変わるのかを知りました。

「私が作り手の思いをちゃんと日本で伝えられたら、もっと幸せになる人が増えるかもと思って」

藤さんのまわりの人は、きっと藤さんとおしゃべりするのが大好き! と思うはずです。

「あのね、この前行ったサウナがすごくよくてね」「あそこで売っているソーセージが最高においしくて!」

いいもの、いいことを見つけたら、全力で誰かに伝えたくなる。それを聞いた人は、必ずそこへ行きたくなり、それが食べたくなります。


ショップは完全予約制。ひとりひとりとじっくり向き合い、視力測定はもちろん、その人のライフスタイルまで話を聞いて、その人の日々の暮らしに合った1本を選んでいる。


店内には和家具が壁一面にコラージュされ、その中に眼鏡が入っている。


アートギャラリーのようなディスプレイに、眼鏡に対するワクワクが高まる。


出張先でサウナや銭湯を探すのも楽しみのひとつ。右の写真は、大阪でのイベントの際に見つけた「大東洋」。水風呂が温度違いで2つあるのがいい。


→Vol.2につづきます

暮らしのおへそ Vol.36』より抜粋
photo:近藤沙菜 text:一田憲子

 


 


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Profile

藤 裕美さん

10年間眼鏡店で働き、2007年ドイツに渡り、眼鏡ブランド「フロスト」に勤務。作り手側からも眼鏡の知識を深める。帰国後、眼鏡スタイリストとして活動を始める。4年前に自身の店「tö(トォー)」をオープン。
http://to-o.co/

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