【60代。今の自分が一番好き】大谷翔平選手のニュースを手掛け、スポーツに力をもらう翻訳者・遠藤智恵さん

sponsored 【連載】60代、今の自分が一番好き
2024.02.07

仕事や社会との向き合い方や、これからの人生の捉え方を、少しずつ切り替えることになるであろう60代。様々な思いや悩みを抱えることになるのかと思いきや、周りにいる60代の先輩方を見ていると、皆さん気持ちいいくらいに前向きに、ハツラツと毎日を過ごしていらっしゃいます。そこには、私たちがこれからを楽しく生きるためのヒントがあるのかも?


そこで今回、ロート製薬の「肌ラボ®極潤®ヒアルロン液」のスポンサードにより、「60代。今の自分が一番好き」をテーマに3人の方々に話をお伺いすることに。第3回にご登場いただくのは、翻訳者の遠藤智恵さんです。

 


 

スポーツニュース翻訳の仕事は
毎日が感動


主にテレビのスポーツニュースの翻訳を手掛ける遠藤さん。ここ数年は、大谷翔平選手の活躍により、休む暇もないほどの忙しさ。毎日、現地の実況中継解説やインタビューの映像を観て、テレビニュースのための翻訳素材を用意しているのだそう。



「同じ英語の表現でも、どういう表情で話しているかでニュアンスが変わってくるので、監督や同僚の選手のインタビューは、VTRを見ながら訳しています。そうすると気づくのが、大谷選手について話すときはみんな共通して、目の表情が穏やかなんです。『ああ、みんな大谷選手のことが好きなんだなあ』って感じますね。私自身も、野球に全身全霊を振り向けられる情熱、くそ真面目なだけでなくユーモアがあるところなど、毎日『やっぱり、この人すごい!』と思わされます(笑)」



翻訳者として駆け出しの頃は、アメリカで起きた悲しい事件や事故を担当することも多く、気持ちが落ち込んだこともあったとか。その点スポーツは、観る人を幸せにする話ばかり。遠藤さん自身も日々、元気づけられているそう。

「大事な局面で、本来の力を出せるか出せないか。そこが、スポーツの醍醐味だと思います。力を出せちゃうすごさにも感激するし、出せなかったシーンにも心を動かされる。結果よりも、その一生懸命な姿に心打たれるのかもしれませんね」



スポーツが
60代に熱狂を与えてくれた



昔からスポーツ全般、大好きだったという遠藤さん。大学時代はバスケ部のマネージャー兼、選手として活動。今は、プロ野球で“推し”の選手に出会い、試合観戦で全国を飛び回っているのだとか。



「実際に球場に行くと、こんなにすごい選手がすぐそこにいる、ということにテンションが上がり、写真を撮りたい! と思うようになりました。カメラと望遠レンズを購入して、毎回、大荷物で出かけています。すごいプレーが撮りたいというよりは、そのプレーをしたときの表情を撮りたい、心情を捉えたいという感覚なんですよね。60代の私に、こんなに夢中になれるものを与えてくれて、スポーツよ、ありがとう! という感じです(笑)」



英語を身につけられたのは
切羽詰まったときの集中力


翻訳者になる前も、ハワイウェディング関連の旅行代理店、海外からの電話も受けるホテルの宿泊予約係、そして外資系ホテルの開業準備室と、英語を使う仕事に従事していた遠藤さん。元々、英語ペラペラだったのかと思いきや……

「いえいえ、私は海外在住だったわけでもなく留学経験もありません。英語力は仕事の中で鍛えられた感じです。特にホテル開業準備のときは大変でしたね。真剣に討論するとみんな早口になるので、ネイティブ英語を聞き取るにはかなりの集中力が必要でした。今やれと言われても絶対できないです(笑)。でもあの時、しんどい経験をしておいて本当によかった。そのおかげで今楽しく仕事ができていると思うと、その頃の自分に感謝したくなります」



そしてその後、映像翻訳という仕事があることを知り、ホテルの仕事を続けながら専門学校の夜間コースに通学。45歳で独立したときは、実績をつくるため、朝のテレビ番組で放送する用の翻訳原稿を夜中から明け方にかけて作るというハードな仕事を担当していたそう。

「それも、今は無理ですね(笑)。夜の番組のための翻訳なら昼間にできるので、今はそのペースを守り、体と頭が元気な間は続けていきたいなと思っています。今、61歳だから、そうですねー、70歳くらいまではできそうかなあ」


集中が求められる翻訳の仕事ですが、遠藤さんの場合は息抜きするときも、集中するのが大事なのだとか。




「ウォーキングとか音楽を聴くとかだと、つい仕事のことを考えてしまうでしょう? だから、私には編み物が最適なんです。編み物って、目の数をひとつでも間違えるとやり直しになってしまうから、実は頭はフル回転。そうやって切り替えをしておくことで、次の仕事にも新鮮な気持ちで向き合える気がします」

 



必要十分を知り
シンプルに生きる



そんな充実した日々を送る遠藤さんですが、実は十数年前に、仕事においても生き方においても大きな転換点がありました。それは、2011年の東日本大震災がきっかけ。宮城県にある実家が浸水被害に遭っている連絡を受けたり、家族や親戚の安否確認がとれるまで時間を要したりと、仕事どころではないにも関わらず、〆切が迫っていたニュース素材のテープ起こしをこなしたあの日、心に軋みが生じました。そしてその後、メインで手掛けていた海外セレブ情報やスポーツニュースの放送は、軒並み休止に。翻訳の仕事は、ほとんどなくなったそう。

「頭の中はぐちゃぐちゃでしたが、一方で、自分の中でストンと腹落ちした部分があったんです。仕事がどうだ、身だしなみがどうだ、なんて言っている場合じゃない。必要十分を知り、地に足をつけて生きようって、思ったんですよね」


肌ラボ®極潤®ヒアルロン液(販売名:ハダラボモイスト化粧水d)

そんなとき、遠藤さんが出会ったのが、「肌ラボ®極潤®ヒアルロン液」でした。
「以前は高級ブランドのスキンケア用品を使っていましたが、自分にはオーバースペックかもしれないものをわざわざ買いに行って毎日使う意味はあるのだろうか、という心境になったんです。それで、近所のドラックストアで、一番シンプルそうな化粧水を選びました」



「これは刺激がなく、肌にやさしい感じがするところが気に入っています。『パーフェクトシンプル』というコンセプトも、今の自分の気持ちにフィットするんです。また、いつでもすぐに買える安心感は、震災を経たことで、よりありがたく感じますね」



さらに、同じタイミングで髪を染めるのもやめました。
「それまでは白髪は隠すものだと思っていましたが、ありのままでいるようになったら、ラクだし気持ちいいし、みんなに褒められるし(笑)、今となっては、どうして隠す必要があったんだろうって思っちゃいます」



グレーヘアにしたことで、選ぶ服も変わってきたそう。以前は黒やグレー、茶色など、シックな色合いが中心でしたが、髪の色と同化するからか、より年齢を重ねて見えるようになってしまうのもあり、最近はグリーンや赤、黄色など、きれいな色の服や編み物の毛糸を手にとるように。



「ベースがシンプルになったら、小さな楽しみを見つけられるようになった気がします。近所の店できれいな色の新しい服を買って、それを着て行きつけのカフェに出かけてコーヒーを飲む。そんな、ちょっぴり心躍る穏やかな時間を過ごせるようになるなんて、若い頃は想像もしていませんでした。自分なりに頑張ってきたご褒美なのかもしれませんね」

 

photo:砂原 文

 



【編集後記】


先月から全3回でお届けした「60代。今の自分が一番好き」の連載記事、いかがでしたでしょうか? コロナで体調を崩したのをきっかけに、元気な60代のうちにイタリア暮らしをするという目標を立てた江波戸玲子さん。57歳ではじめて山口から東京に移り住み、年齢や経験を生かしながら働く山村ヒロミさん。仕事でも推し活でもスポーツから力をもらっているという遠藤智恵さん。3人ともが、年齢を重ねるにつれてできなくなったことをしなやかに受け入れ、今だからこそできることを見つけて、それを全力で楽しんでいらっしゃいました。

60代は、仕事も暮らしも住む場所も、自分軸で決めることができるようになる年代。自分が本当にやりたかったことは何だろう? 今、自分を縛るものがあるとしたらそれは何だろう? これからの自分の人生を鼓舞してくれるものは何だろう? 3人の先輩の話をお聞きしたことで、そんな問いかけをことあるごとに自分の心にするようになりました。様々なことから自由になる60代だからこそ、自分軸を持つことはとっても大事。それまでに時間をかけて自分をきちんと見つめ、本当の気持ちに耳を傾けて、準備をしておきたいなあと思っています。

 



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【連載】60代。今の自分が一番好き

第1回 「ポンナレット」主宰・江波戸玲子さん
▶第2回  山村ヒロミさん


 

 

 

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Profile

遠藤智恵

Tomoe Endo

旅行代理店や外資系ホテル勤務などを経て、フリーランスの翻訳者に。現在は主に、テレビ放映のための海外スポーツニュースを手掛けている。プライベートでもスポーツ観戦が趣味。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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