職人技で選ぶ木材も美しさの秘密【マルニ木工】HIROSHIMA Vol.3

令和の家具事典
2024.10.06

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

 

「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。

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#05
熟練の技「木目合わせ」HIROSHIMA  Vol.3

マルニ木工の代表アイテムとなったHIROSHIMAアームチェアの誕生秘話Vol.3。どのように商品が作られたか、そこに込められた思いなど、5回にわたってご紹介いたします。


Source: pint.mn


木目とは

木目とは木の表情を表す言葉で、木材の切り出し方の違いにより、大きく板目(いため)と柾目(まさめ)に分かれます。板目は一般的にタケノコ型の模様で、柾目はまっすぐ平行な木目が現れるものを指します。柾目は丸太の中心を通るようにして切り出すため1つの丸太から取れる量が少なく、必然的にコストは高くなります。しかし、反りや縮みなどの変化が少ないことと見た目の美しさから、マルニ木工では重要な部分に柾目の木材を使用しています。

 

パーツに合わせた木材選び


マルニでは、独自の厳しい基準を設けて木材の選別を行っています。HIROSHIMAアームチェアの肘部分は、木目が左右対称になるように材料を選別し、印をつけて同じ番号の木材で左右のアームを作るようにしています。選別する木取り職人は永年の経験と勘を頼りに、削った時に現れる木目の表情を予測して材料を選別します。工場に100人以上いるスタッフの中でも、この作業はわずか数人しか出来ません。

 

より美しく見せるために

家具の中でもとりわけ椅子はご家庭で毎日使われるため、座り心地はもちろんとても重要です。そうした日用品としての機能を備えつつ、ふと目にした時の佇まいの美しさも兼ね備えてこそ、長く愛着を持ってお使いいただけると考えています。 そのために、マルニ木工は木材選別の段階から、既に「デザイン」をしているのです。

 

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マルニ木工

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