オイル仕上げの家具は、メンテナンスで美しさをキープ!【マルニ木工】
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。
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#18
長持ちの秘訣/オイル仕上げ
人気のHIROSHIMAアームチェアにはオイル仕上げがあります。今回はオイル仕上げのメンテナンス方法を説明いたします。
木製家具は天然素材なので、冬の気候では人間の肌同様、乾燥していきます。オイル仕上げはいわば、裸の肌が出ているのと同じことです。湯上りや洗顔後、お化粧水やローションを塗るのと同じ感覚でオイルを塗装してあります。油分や水分が飛んで乾燥した肌をそのままにしておくとカサカサになるのと同様、木肌にもそれは起こってしまいます。それを防ぐのがオイルです。年に数回オイルを塗り込んであげることで、木を安定させ、より長く家具をお使いいただくことが出来るのです。
それでは実際にオイル塗布をしていきましょう。
準備するもの
オイル(家具用のオイルになります)、布(捨てても構わないコットン素材がお勧め)、 紙ヤスリ(240番)、エプロン(ヤスリをかけた際の木の粉が気になる方)
①ヤスリをかける
一体どれくらい削ったら良いのかと心配になりますが、汚れのある部分にだけ施せば大丈夫です。
240番の紙ヤスリで削っていきます。240番はとても目の細かいヤスリになります。
表面を撫でるようにヤスリをかけてください。
ここまでで半分の工程は終わりました。約15分位です。
②オイル塗布
乾いた布にオイルを適量染み込ませます。たっぷり塗り込めば、 その後馴染むまでの時間も長くかかり、少しだけであればまたオイルを塗り込むタイミングが早まります。満遍なくオイルを木目に沿って塗り込んでいきます。
先ほどまでカサカサしていた表面が目に見えてしっとりしてきます。肘掛け部分の裏側にも忘れず塗りましょう。
全体にしっとりとしましたら、作業はほぼ終了です。塗り残しが無いかチェックしましょう。
開始から30分くらいです。木の粉もそんなに舞いませんので、室内で作業されても問題ないと思いますが、気になる方は外で作業してください。
オイルを施した椅子は12時間から24時間、念のため座らないようにしましょう。特に日に当てて乾かす必要はありません。
③最後の大切な仕事
使用した布は水に浸けてから破棄してください。家具に使用するオイルは発火性が高いため、そのまま捨ててしまうと着火する可能性があります。
完成したHIROSHIMAアームチェアは趣のある色に仕上がりました。
年に1回か2回のオイル塗装はいわばフェイスパックといったところでしょうか。お手入れをしたらしただけ、長く良い状態を維持することができますし、愛着も湧きます。世界に一脚だけの椅子は購入していただいたタイミングではなく、こうしてお客様にメンテナンスしていただくことで完成していきます。
ぜひ、愛着を持って育ててみてはいかがでしょうか。
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