背もたれがない“バックレスチェア”をベースにしたユニークなシリーズ【天童木工】SAND

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

#28
SAND
パーツの組み合わせから生まれる造形美
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昨日に引き続き、天童木工創立80周年記念事業として企画した「TENDO JAPANESE MODERN/80 PROJECT」で発表した新作家具をご紹介します。

２つ目は、デザイナーとしてプロダクトからインテリア、建築まで幅広く活躍する二俣公一氏がデザインしたSANDです。
特徴的なパーツのシンプルな組み合わせから生まれる造形美と展開性は、ご家庭からカフェ等の公共スペースまで、多くの空間におすすめです。

特徴的なパーツをシンプルに組み合わせる

当社から新作家具の依頼を受けたことを二俣氏は次のように語っています。
「天童木工との仕事を考えた際、成形合板のパーツ同士を組み合わせて完結する椅子にトライしたいという考えに至りました。『ジャパニーズモダン』を象徴する優れた同社製品にも過去にそういった手法が多く取り入れられていることにも着目しました」

SANDという名は無垢材の脚部を、成形合板による座面、肘掛け、背もたれの各パーツで挟み込むように組み付けることから名付けられています。
これらパーツの組合せによる構成は「バタフライスツール」や「プライチェア」がきっかけとなって生まれました。

空間や用途に合わせて選べるラインナップ

前後どちらからでも座ることができる背もたれのない“バックレスチェア”をベースとして、パーツの組み合せ方によって背もたれのある“アームチェア”、あるいは複数の脚を連結させた“ベンチ”へと展開することができ、成形合板の生産性を活かしながら、効率的でなおかつ空間に合わせた多様な選択が可能です。そのフレキシブルなラインナップには二俣氏の空間設計のセンスが遺憾なく発揮されています。

例えば、バックレスチェアやベンチは背もたれがない（前後がない）ことで得られるメリットがあります。
下記の画像のように窓際にベンチを置いた場合、店内を向いた状態で座ったり、外を眺めながら座ったりと、気分によって方向を変えて座ることができます。
また、空間を広く見せる効果もあるなど、「バックレスチェア＝背もたれの無い椅子」は、新しい空間づくりに多くのメリットをもたらしてくれます。

カラーバリエーション

材料には木目が美しいメープルを使用。
カラーバリエーションはメープルの良さを活かしたナチュラルのほか、艶のあるブラック（BX色）と上品で落ち着きのあるワインレッド（WR色）の３色です。それぞれに板座と張座の２タイプがあります。空間に合わせて、多くの選択肢をご用意しました。

SAND

バックレスチェア （板座）：T-3268MP-NT, T-3268MP-BX, T-3268MP-WR
材料：メープル / ホワイトビーチ
サイズ：W637 D431 H675 AH675 SH431（㎜）

バックレスチェア （張座）：T-3269MP-NT, T-3269MP-BX, T-3269MP-WR
材料：メープル / ホワイトビーチ
サイズ：W637 D431 H675 AH675 SH446（㎜）

アームチェア （板座）：T-3270MP-NT, T-3270MP-BX, T-3270MP-WR
材料：メープル / ホワイトビーチ
サイズ：W637 D500 H740 AH675 SH431（㎜）

アームチェア （張座）：T-3271MP-NT, T-3271MP-BX, T-3271MP-WR
材料：メープル / ホワイトビーチ
サイズ：W637 D500 H740 AH675 SH446（㎜）

▶SANDにはベンチタイプもラインナップしています
詳しくはこちらからご覧ください。

■二俣 公一
空間・プロダクトデザイナー。空間設計を軸とする「ケース・リアル」とプロダクトデザインに特化する「KOICHI FUTATSUMATA STUDIO」の両主宰を務める。福岡・東京を拠点に国内外でインテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手掛ける。
2021年より神戸芸術工科大学の客員教授に就任。

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