sumicaのデイリー連載「“古き良き”家具や雑貨たち」が始まります

“古き良き”家具や雑貨たち
2024.09.01

※Come home! webに掲載された記事を転載しています



千葉県我孫子市にある「sumica」の古家具ショップは、築50年の平屋をセルフリノベーションして開店しました。店主は川端幸代さん。『Come home!』で何度か取材させていただいています。とてもエネルギッシュでパワフルな方だとオンラインミーティングでお会いした担当・フクシマは思いました。

それは、sumica開店に至る話からも明らかです。

古い家具や雑貨が大好きで骨董市に通っていた川端さんですが、近所に古道具屋さんがないのが不満の種。欲しい! と思っても気軽に買える環境ではなかったからです。「ないなら自分でやればいい」と考えた結果、8畳一室で自宅ショップ「Brocante-chair」をスタート。……ここまでの話でも、充分パワフル。なかなか行動に移せないことが多いと思いますし。

自宅ショップを開いた当時は、歯科衛生士のお仕事もしていました。二足のわらじ状態をしばらく続けましたが「どちらも中途半端になるのは嫌」と、お店に専念することを決意。自宅ショップからスタートした店は、その後sumicaへとつながります。自宅ショップ時代から、商品の仕入れ、メンテナンス、販売までをすべて1人で行っています。

古家具店の商品は、古物商の資格を持つ人だけが参加できる「競り」で仕入れます。古道具ですから、そのまま店頭には並べられません。洗浄はもちろん、場合によっては修理などのメンテナンスが必要なこともあります。
参加者は男性が多いという競りの会場で、ある意味「勝負」をして仕入れることや、「面倒」(と私は思ってしまいます)な仕入れた商品の扱いなど、古家具のお店を運営するのは大変だと思います。
「私は自分が好きなもの、自分で使いたいなと思うものしか仕入れません。だから苦にはなりませんよ」


『Come home!』vol.57。競りの日のひとこま。


2020年「sumicaになる」2軒続きの平屋物件を我孫子市で借ります。コロナ禍のまっただなかでしたが、電気・水道設備以外は娘さんの手を借り、約1年をかけてセルフリノベーション。2軒続きを1軒にし、「家のような店」に仕上げました。
「もともと住居だったところだから商品を“実感のある”状態でディスプレイできるんです。台所にはキッチン用品を、リビングにはそこで使ってほしい家具や雑貨を置いています。お客さんも『自分の家なら』と、使い方・置き方が想像しやすいですよね。廊下にもそこで使ってほしい商品を並べています」
お店の名前が「sumica=住み家」なのも納得です。


sumicaの“本体”古家具ショップが完成した1年後、お向かいの借家も借りて、またまたセルフリノベーション。今度は「レンタルギャラリー」をつくりました。古家具をディスプレイしたレンタルスペースで、ワークショップや企画展、イベントなどに利用できます。ここには、レンタルフォトスタジオも併設。そして今年、お店の隣には作業場をつくりました。


……エネルギッシュでパワフル、と言った理由が、おわかりいただけたのではないでしょうか。
リノベーションなど大物のDIYも、古道具のメンテナンスも自己流だと川端さんは言います。大切なのは「やる気と好き」とも言います。
そんな川端さんが競りで仕入れた古家具や雑貨を使ったコーディネートを明日から紹介してくれます。
どうぞ、お楽しみに!



 

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sumicaでは、古家具ショップでの商品販売の他、別棟にて古家具をディスプレイした撮影スタジオやギャラリースペースをお貸ししています。撮影として七五三や成人式、ウエディングに使ったり、イベントやお教室を開催したり、ちょっとしたcafeも可能です。
アンティークな空間に囲まれた特別な1日を企画してください。

 

〒270-1121 千葉県我孫子市中峠1738
TEL 080-9299-2818

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