50代になったら3つの鏡を使い分けるべし!(前編)【小さなヘアメイク相談室】
こんにちは、藤岡ちせです。40代まで東京やN.Y.でヘアメイクアーティストとして活動していましたが、50代で地元の高知にアトリエを開き、マンツーマンのヘアメイクレッスンを行っています。この連載では、お肌の曲がり角を何度も曲がってきた方々にはきっと、お役に立つであろうお話をしていけたらと思っています!
さて今回は、ヘアメイクには欠かせない「鏡」についてのお話です。皆さんはメイクをしたりヘアスタイルを整えたりする時、どのくらいの大きさの鏡を使っていますか? そして、いくつ鏡を使いますか? 私は、日々のヘアメイクには、
①拡大鏡(手鏡や卓上ミラー)
②胸まで映る鏡(洗面所やドレッサー)
③全身が映る姿見
の3つが必要だと思っています。この3つの鏡、どう使うかというとですね、まず①拡大鏡と②胸まで映る鏡を交互に見ながらメイクをしたあと、③全身が映る姿見で全身を確認して仕上げるのがおすすめです。
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メイクは
2つの鏡を交互に見ながら
まず、下地やファンデーションを顔全体に塗る時は、胸まで映る鏡(洗面所やドレッサーの鏡)を使います。次に、アイメイクやアイブロウメイクの時は、拡大鏡(手鏡や卓上ミラー)に切り替えて、細かい部分をしっかり見ながらメイクし、そのあと、また胸まで映る鏡に戻って顔全体のバランスを確認。左右対称でないところがあったら、また拡大鏡を見てメイクを調整します。
メイクは、顔を左右対称に見せるのが基本のキ! 拡大鏡を使ってのメイクは左右差がわかりにくいのもあり、顔全体が写る鏡でチェックしないと99.9%左右非対称です(私調べ)。あと、グラデーションもめちゃくちゃ重要。アイシャドウが自然な濃淡になっているか、チークの濃淡が左右対称になっているかなども必ず確認するようにしましょう。
メイクの最中は、2つの鏡を交互に見たり、鏡に近づいたり離れたりしながら、アイブロウ、アイメイク、チーク、リップの高さや形が左右揃っているか、自然なグラデーションになっているかを確認して、手直ししてくださいね。顔全体を確認しながら仕上げるのが大事なのは、美術館の大きな絵画は離れて見たほうが完成度合いがよくわかるのと同じことです!
それから、50代以上の皆さんが細かいポイントメイクをする時は、拡大鏡がおすすめです。私も年齢による近くが見えないアレなので、10倍の拡大鏡で眉毛を描いています。10倍って、これまたよく見えるのんですよ。細部まで見えてメイクがしやすい反面、パックリ大きく開いた毛穴やらシミやら、恐ろしい現実もよく見えます。が、これはけして目を背けてはいない現実です(泣)。
ちなみに、アイラインを引く時は両手を使う必要があるので(詳しくは前回の記事をご覧くださいね)手鏡の拡大鏡だと難しいのですが、それを解決できるおすすめテクニックをお伝えしますね。
まず、机や棚、台の上に手鏡を置き、上から鏡をのぞき込みます。それだけで、まぶたがピンと張ってラインを書きやすくなるのです。次に、まつ毛の生えぎわがしっかり見える顔の角度を探し、利き手ではないほうの指で、アイラインを引く場所の皮膚を張るように伸ばします。そして、アイライナーを持った利き手の肘を机につけて固定し、目のきわ、まつ毛の隙間と内側(粘膜)に塗っていくのです。この方法なら、手が震えたり揺れたりすることなく、きれいに引くことができますよ。
そして最後は、姿見で全身を映して仕上げていきますが、そのお話はまた明日! 「後編」でお会いしましょう~。
illustration:大賀美穂
photo:藤岡ちせ
撮影協力:戸梶建設
Profile
藤岡ちせ
ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_
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