50代のブラウンメイクは危険!「炊き込みごはん顔」を防ぐ5つのルール(後編)

小さなヘアメイク相談室
2025.04.29

【前編】でご紹介した01~04のルールでしっかりベースメイクをすれば、ブラウンのアイシャドウを使っても、くすんで見えることは防げます。ただ、一日中このベースメイクをいい状態でキープするのは、けっこう根性がいるんです。メイクは時間が経てば必ず落ちてくるため、マメに手直しをしないといけません。今回ヘアメイクレッスンに来てくれた50代のワーキングウーマンは、そんな時間がないから困っているわけで……。そこで、5つ目のルールをご提案!



05
ポイントメイクは
メリハリの出る色を使う


大事なのは、ポイントメイクの色選びです。たとえばアイシャドウにブラウン系を使いたいなら、同じブラウンでも、

●オレンジ系
●テラコッタ系
●ゴールド系
●パープル系

など「自分の顔にない色」を使うのがコツ。それなら少しメイクが落ちてくすんできても「これはくすみではなくアイシャドウだ」とわかる、というわけです。

アイシャドウはマットなものより、ほんの少しだけパールが入ったものが、まぶたに艶と立体感が出てキレイです。さらに2、3色のアイシャドウを使ってまぶた全体にグラデーションをつくれば、「炊き込みごはんみたいな顔」から確実に脱却できるはずです。

チークも同様に、くすみ色ではない少し明るい色を選ぶといいと思います。コンシーラーの上にチークをつけるときは、ブラシをやさ~しく動かさないとコンシーラーが剥がれてしまうので注意しましょう。

リップは唇の色が透けない、しっかりと発色するもののほうがくすみをカバーしてくれます。深いレッドなどは、肌色とのコントラストがついて色白に見えますよ。
仕上がりのイメージは、色にメリハリがあり各パーツが際立っている「ちらし寿司」。全体的にブラウンがかってボヤッとした印象の「炊き込みごはん」になっているなと思ったら、自分の顔をよーく観察して、似合う色探しの旅に出てみてください。



ここまでの話を、熱心にメモをとりながらふむふむと聞いていたワーキングウーマンさん。

「なるほど~。アイシャドウにしてもコンシーラーにしても、そこまで慎重に色を選んだことはなかったです。でもやっぱりブラウン系のメイクが好きなので、次は自分の顔をよく観察して、マイブラウンアイシャドウを選んでみたいと思います。あと、ベースメイク次第で顔のトーンが変わることもはじめて知りました。明日の朝、試すのが楽しみです!」

と大満足の様子でお帰りになりました。ブラウンメイクって無難だと思いがちですが、大人のブラウンメイクはちょいと難しいんですよね。皆様も自分の顔の色を観察してみると、面白い発見があるかもしれませんよ。

 


 

illustration:大賀美穂
photo:藤岡ちせ

 

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Profile

藤岡ちせ

Chise Fujioka

ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_

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