【60代大人旅】晩秋の北陸編

頑張りすぎず心地いい、60代の大人暮らし
2025.12.18

こんにちは、小暮涼子です。発売中の書籍『60代 大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活社)では、人生後半の旅の楽しみ方をご紹介しています。そんな私が先日、いざ、北陸へ。今年3月に福井県敦賀市まで開通した北陸新幹線で、夫と電車旅をしてきました。


北陸新幹線で敦賀駅に到着、荷物を預けてからバスで気比の松原へ。雨予報が晴れにかわり幸先の良いスタートです。


素敵なお店に巡り会うのも旅の楽しみのひとつ。「百年花屋」はセンスのいい雑貨が並び、店主さんの笑顔もピカイチ! 私はここでなぜか(笑) フランスの食器洗い用スポンジを購入しましたよ。


海沿いに建つ倉庫の景色が、北欧のどこかの国のよう。


翌朝、敦賀から新幹線で福井へ移動。この日は1日レンタカーを借りてみました。一乗谷を見学後、夫が楽しみにしていた平泉寺白山神社に。私も司馬遼太郎さんの『街道をゆく 越前の諸道』で予習していた苔の美しいお寺です。入り口で借りた熊鈴(無料)を鳴らしながらの参拝。


福井県立恐竜博物館、この外観をみてときめきました! 屋内も本格的で大人も(シニアも)楽しめるおすすめの場所です。(70歳以上の夫は入場券が半額の¥500!)
福井県は県をあげての恐竜推しで、駅には恐竜の壁画やオブジェもありましたよ。


さらに翌日、朝一で向かったのは永平寺。バスの本数が少なくタクシー代(約3000円)を奮発! でも、運転手さんのお話がとても楽しく得した気分でした。紅葉も素晴らしかったのですが、境内に漂う凛とした空気感と、その中を風のように颯爽と歩く修行僧が印象的でした。


そして福井から金沢へ移動。時間があったので新幹線で行く予定を変更して「ハピライン ふくい」に乗りました。新幹線とは違う車窓からののどかな景色にうっとり、朝のタクシー代もこれで回収(笑)。夜は予約していたお店で、お刺身や炙りのどぐろ棒鮨に舌鼓、ここは夫が支払ってくれました。


紅葉まっ盛りの兼六園、40年前に来た時には気づかなかった美しさに見とれました。うれしいことに、こちら65歳以上は無料です。


旅の計画をした半年前に、国立工芸館で「ルーシー・リー展」が開催中と知り、胸が高なりました。いつだったか雑誌の表紙を飾ったルーシー・リーの作品の色合いがとても好きだったからです。


見られたらいいなぁと思っていた、美しい青い器のほかに、大好きなバーナード・リーチの作品もたくさん展示されており感激! この回顧展、来年7月からは東京都庭園美術館で開催予定だそうなので、ぜひ。


宿泊したのは星野リゾートの「街ナカ」ホテルOMO金沢片町。夜には加賀棒茶の飲み比べの無料体験があり、ずらりと並ぶ美しい干菓子の中から2つ選んでいただいたのが楽しかったです。


ランチのあと夫はホテルでひと休み、私はバスで石川県立図書館に向かいました。決して大袈裟ではなく、そこはまるで夢の世界! 本好き・図書館好きのかたは絶対に行くべきです。百万石ビブリオバウムの名前も素敵。


しばらく彷徨うように館内を散策したあと、ドキドキしながら著者名「小暮涼子」を検索。書棚に拙著『60代大人暮らしの衣食住』を見つけた時は、思わず身ぶるいが! そして、もう1冊の『60代大人旅の愉しみと工夫』は貸出中と知り小さくガッツポーズしました。


今回の旅は宿が3ヶ所、スーツケースを持っての電車移動だったので荷物を絞りに絞りました。下着類は3組ずつにして途中で手洗い、寒かったらセーターにカーディガンを重ねます。美術館ではコートの付属品であるチェック柄のリバーシブルストールも役立ちました。

紅葉の美しい北陸の旅は、思いがけず自分の本にも出逢う旅となりました。本に携わってくださった方々に改めて感謝しつつ、心の栄養をいっぱいいただきました。これから寒さに向かいますが、皆さんどうぞご自愛くださいね。

写真と文/小暮涼子

 



書籍『60代大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活社)では、2泊3日の国内旅、日帰り旅、お散歩旅などをご紹介しています。ふらりと気軽に行ける日本各地の旅を、小暮さんならではの視点で楽しく綴っています。こちらもぜひご覧くださいね。

小暮さんの著書
60代大人旅の愉しみと工夫
1540円(税込)


ネット書店もぜひご利用ください
amazon楽天ブックス

 

←この他のコラム「頑張りすぎず心地いい、60代の大人暮らし」はこちらから

Profile

小暮涼子

Ryoko Kogure

instagram「@ryoko_kogu

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ