砂糖のはなし ~『たべるとくらしの料理帖』より Vol.2【レシピ】
発売中の『たべるとくらしの料理帖』より
一部抜粋してお届けします
この本は、「たべるとくらしの研究所」という名前の、ちいさな研究所を営む二人が書いています。この本に収めた文章は、月に一度、半年間お届けしていた定期便に添えていた 「お手紙(便り)」の中から抜粋、加筆したものです。定期便では、定番の瓶詰めを中心に、その季節に採れた作物を使った焼き菓子やジャム、調味料などをお届けしてきました。発送の直前、そのときに感じたことを、できたてのまま言葉にして綴り、瓶と一緒に箱に詰めて送る。このやりとりを、私たちは「瓶と便(たより)」と呼んでいます。この試みは、2019年からおよそ6年間、形を変えながら続いてきました。本書は、その積み重ねの中から、いくつかを選び、あらためてまとめたものです。そんな二人で、この本を書いています。
「砂糖のはなし」
砂糖は
甘いだけじゃない

砂糖は甘みをつける調味料という認識でいませんか? 砂糖には、素材を長持ちさせる効果、しっとりさせる効果、色よく仕上げる効果のほか、発酵を促進させる効果など、いろいろな働きがあります。
はじめに、シンプルにくだものと砂糖を合わせてみましょう。くだものから水分が染み出し、色鮮やかなソースとなり、しっとり美味しい1品に変身。くだもの+砂糖でジャムやソースに、くだもの+砂糖+酢で箸休めの1品に、くだもの+砂糖+酢+オイルで前菜やドレッシングにも。砂糖にハーブやスパイスを加えると深みが増し、合わせる素材で可能性は無限大。早めに食べきるなら少しの量で、ゆっくり食べたい時、保存の量が多い時はたっぷりの砂糖で。そんなルールを覚えておくと便利です。砂糖は上手につきあうと、暮らしがとっても華やかに、食卓が鮮やかに、時には癒やしにもなると思っています。
いちごを砂糖で漬ける
いちごに砂糖をまぶすと水分が出てソースに。レモン果汁を加えると色鮮やかになり、甘さも引き締まります。フルーツマリネは非加熱のフレッシュさが特徴。日持ちは3日間を目安に。
真っ赤な苺は真っ赤なマリネに
いちごのマリネ

【材料(作りやすい分量)】
いちご 1パック(正味300g)
砂糖 30g(いちごの重さの10% ~お好みで)
レモン汁 小さじ1
【作り方】
1.いちごはヘタをとり、流水で洗う。
2.ざるに上げ、水けをよくきる。
3.小さいいちごはそのまま、大きいいちごは半分に切り、ボウルに入れて砂糖とレモン汁を合わせる。
4.30分ほどおいていちごから水分が出てきたら保存容器に移して冷蔵庫で保存する。
※複数のくだものを混ぜたりはちみつ、ゆずシロップ、レモンシロップなどと合わせて、アレンジマリネも楽しい
『たべるとくらしの料理帖』より
文、レシピ、撮影:安齋明子、安齋伸也
たべるとくらしの料理帖
安齋伸也さんが理事長、明子さんが副理事長を務め、北海道蘭越町を拠点に、自らの生活や仕事を実験台として「たべるとくらす」にまつわるあれこれを研究している、たったふたりの研究所。
月に一度、北海道札幌市の「鹿ビル」内のレストラン「鹿キッチン」でふりまわれる、採れたて野菜を使った「たべ研」の料理にはファンも多い。瓶詰めなどをお便りとともに届ける「定期便」やオンラインでの食品販売も。
Instagram @taberutokurashi
Profile
安齋明子
「たべるとくらしの研究所」副理事長。
理事長が作った野菜をオイル漬けや塩漬けなどの保存食にしたり、季節の果物を使ったジャムづくりなど、旬を保存する「調理・加工・レシピ開発」担当。
安齋伸也
「たべるとくらしの研究所」理事長。
種まきから収穫まで、農薬や肥料を与えない自然栽培と呼ばれる方法で育て、収穫する「果樹・畑」担当。イベント企画や大工仕事など守備範囲は広い。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。































