旬の食材のはなし ~『たべるとくらしの料理帖』より Vol.3【レシピ】
発売中の『たべるとくらしの料理帖』より
一部抜粋してお届けします
この本は、「たべるとくらしの研究所」という名前の、ちいさな研究所を営む二人が書いています。この本に収めた文章は、月に一度、半年間お届けしていた定期便に添えていた 「お手紙(便り)」の中から抜粋、加筆したものです。定期便では、定番の瓶詰めを中心に、その季節に採れた作物を使った焼き菓子やジャム、調味料などをお届けしてきました。発送の直前、そのときに感じたことを、できたてのまま言葉にして綴り、瓶と一緒に箱に詰めて送る。このやりとりを、私たちは「瓶と便(たより)」と呼んでいます。この試みは、2019年からおよそ6年間、形を変えながら続いてきました。本書は、その積み重ねの中から、いくつかを選び、あらためてまとめたものです。そんな二人で、この本を書いています。
「旬の食材のはなし」
食べきれない量が
一度だけやってくる

食材はできるだけ身近なところから、そしてご縁とタイミングを大切にしています。生産現場に足を運ぶと、大変さが想像でき、美しさに感動、美味しくて尊敬。感情が忙しいです。
あらゆるものを選べる現代ですが、なるべく選ばず、出合いを待つようにしています。食材との出合いは期間限定、一期一会。旬になると食べきれない量が一度だけやってくる。そんなこともありますが、自然の都合なので当然なのです。どう食べたら美味しいか、食べきれないものをどうするか、を、同時に考えています。
何年もうまくいかないことがあり、落ち込むことがあっても、焦らず、過程を楽しむように心がけ、長い時間の中で、いろいろなことが少しずつわかっていき、納得できたときの感動、それはもう自信しかありません。観察して、感じて、想像する。身の回りで起きている、食材と私の関係からの発見です。
りんごしごと
りんごは身近なくだもののひとつです。秋〜冬にかけて、さまざまな品種が収穫できます。酸っぱいや甘い、生でシャキシャキ、加熱してトロトロなど、特徴もさまざま。生で楽しみ、ひと手間かけて楽しみきる。半年以上りんごが身近にあるりんご農家からのご提案です。
切るだけ、干すだけ
干しりんご

【材料(作りやすい分量)】
りんご 2~3個
【作り方】
1.りんごを薄いくし形切りにして、皮をむき、芯をとる。
2.盆ざるなどに重ならないように並べ、風通しのよい場所で数日~1週間ほど干して完成。上手に乾燥できると、常温で長期保存可能。
『たべるとくらしの料理帖』より
文、レシピ、撮影:安齋明子、安齋伸也
たべるとくらしの料理帖
安齋伸也さんが理事長、明子さんが副理事長を務め、北海道蘭越町を拠点に、自らの生活や仕事を実験台として「たべるとくらす」にまつわるあれこれを研究している、たったふたりの研究所。
月に一度、北海道札幌市の「鹿ビル」内のレストラン「鹿キッチン」でふりまわれる、採れたて野菜を使った「たべ研」の料理にはファンも多い。瓶詰めなどをお便りとともに届ける「定期便」やオンラインでの食品販売も。
Instagram @taberutokurashi
Profile
安齋明子
「たべるとくらしの研究所」副理事長。
理事長が作った野菜をオイル漬けや塩漬けなどの保存食にしたり、季節の果物を使ったジャムづくりなど、旬を保存する「調理・加工・レシピ開発」担当。
安齋伸也
「たべるとくらしの研究所」理事長。
種まきから収穫まで、農薬や肥料を与えない自然栽培と呼ばれる方法で育て、収穫する「果樹・畑」担当。イベント企画や大工仕事など守備範囲は広い。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。































