【ブログ】一田憲子の「おへそのすきま」~モノから始まるおへそ~
日差しが少しずつ春めく今日このごろです。
近所の家々の庭には、白梅、紅梅、蝋梅、ミモザ、コブシなどが
一斉に花開いて、駅に急ぐ道中を楽しませてくれます。
みなさま、いかがおすごしですか?
私は、「暮らしのおへそ vol.21」が発売になってからすぐに
「大人になったら、着たい服」の撮影に飛び回り、
その後原稿時期に突入し、
ここ数日はず〜っと原稿書きに没頭しておりました。
やっと昨日すべてを入稿して、ほっと一息ついているところです。
さて、「暮らしのおへそ vol.21」はもう読んでいただけましたでしょうか?
今号は20号記念を終えて、
新たな一歩ということで、いろんな「新しいこと」を取り入れてみました。
そのひとつが、巻頭の「モノから始まるおへそづくり」というページ。
今まで「おへそ」では、あんまり「モノ紹介」はしてきませんでした。
でも、
取材に回る中で、いろんな方に、いろんな「モノ」を教えていただき、
「すぐ真似する派」の私は、すぐに買いに行ったり、取り寄せたり……。
そうして、使ってみると、
わ〜、おいし〜!!
わ〜、便利〜!!
わ〜、気持ちいい〜!!
と感動することが度々。
そして、その「モノ」を使うことで、
生活がちょっと変わり
新しい「おへそ」が生まれたりしたのでした。
そんな感動とともに出会った「モノ」をぜひ、みなさんにもお伝えしたい、
と思ったというわけです。
今回ご紹介したモノの中のひとつに
大阪の「こんぶ土居」さんの「十倍だし」があります。
実はこれ、今号にご登場いただいている引田さんに教えていただいたもの。
引田さんのお宅に伺った日、私は風邪をひいて
体調が最悪でした……。
そんな中、引田さんがこの「十倍だし」を
お湯で割って、ひとつまみ塩をパラッといれたものを出してくださった。
それがおいしくて、おいしくて、びっくり!
体の中に染み入るようで、元気になった気がしました。
天然こんぶと鰹節だけで作られたこの出汁は、
10倍に薄めるだけで絶品のお吸い物になります。
それ以来、取り寄せて、いつも我が家の冷蔵庫にキープ。
やや高価なのですが、
「今日はもうご飯作りたくない」
っていう日に、うどんを作ったり、
「お味噌汁まで作るのは面倒くさい」
っていう日にも、お湯で割るだけで暖かい一品ができて
本当に便利です。
キャッチにも書きましたが
「とびきり贅沢な手抜き」になるのです。
このページ、今回はあえて生活シーンを作らずに
大沼ショージさんのかっこいい写真で、静かな構成にしました。
でも、その影には、私たちスタッフの「これこそ、みなさんにお伝えしたい」
というあつ〜い想いが詰まっているのです。
ぜひ一度試してみてください。
写真の横の文章の中に、この「モノ」を使ったら
生まれるかもしれない「おへそ」づくりのヒントを書きました。
「モノから生まれるおへそ」ってきっとあると思います。
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Profile
一田憲子
フリーライター、編集者として女性誌、単行本の執筆などを手がける。「暮らしのおへそ」や「大人になったら、着たい服」(主婦と生活社刊)では編集ディレクターを務め、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。全国を飛び回り著名人から一般人まで、これまでに数多くの取材を行っている。近著に「『私らしく』働くこと」(マイナビ刊)
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。