【香菜子さん連載】vol.19 夜出かけるときに仕込む、お留守番カレー【前編】
香菜子さんと一緒にマンスリーでお届けしている連載「日々にピタリなもの」。香菜子さんが実際に使って、着こなして、楽しんで、心から「こりゃあ、いい!」と絶賛したものを、ご紹介していますー。
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この日は、香菜子さん宅で「ナチュリラ」の打ち合わせ。撮影日に着用するたくさんのコーディネートを決めたあと、ふー、やっと終わりましたねー、なんて人の家のリビングで勝手にだらだらとくつろぐスタッフ……。そんな中、香菜子さんがなにやらキッチンでトントン野菜を切り始めました。あれ? もう夕食の準備ですか?
「実は今日の夜、久しぶりに友人とごはんを外で食べる約束をしているんです。こういうときは、子どもが温めるだけで食べられるカレーを作るのが定番で。名づけて“お留守番カレー”(笑)」
わー、なんだかおいしそう!
「ほんと、普通の“おうちカレー”なんですよ。使っているのは市販のルーですし。スパイスミックスはコクを出すのが難しい気がして。あ、でも最近は辛口のフレークと甘口の固形ルーをミックスさせることが多いかな。下の息子ももうすぐ中学生だから、甘口のカレーを別々に作らなくても済むように、少しずつフレークの割合を多くして、中辛の味に慣れてもらおうと思っているんです(笑)」
そしてもうひとつ、香菜子さんのこだわりが、出来上がったらすぐに冷やすこと。どでかい保冷剤を、お鍋のふたの上にドーン。
「カレーは一日置いたほうがおいしいって言うでしょ? それは冷めるときに味が馴染むからなんだそうなんです。でも、うちでは前日から仕込むことなんてできないから、時間を早回しして、保冷剤で一度冷ましてから、再度温めるというワザを採用しています」
このパリジェンヌのようなお姿からは想像もつかぬ、“おっかさんの知恵”で作られた留守番カレー。「もしお時間あるなら、少し食べて行きますか? 私もおなかすいちゃったし」。えええー、いいんですか? 食べる食べる食べるー!
再度温めてくれたカレーから、いい匂いがしてきました。出来上がりは、【後編】にて~。
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