今年もフランスのカゴ祭りへ
「スタイリスト鍵山奈美さんのカゴ祭り便り」vol.3
2度目の南仏カゴ祭り。去年は名物のパレードが夕方だったのでそれに間に合うように行ったのですが、今年は早い時間にスケジュールが変わっていました。せっかくだからと朝から向かい、まる一日見て回ることに。
ここヴァラブレーグ村は、カゴの材料となる柳が川沿いで採れることから、以前はカゴの産地として栄えていたそうですが、今はこのお店の職人さん一人のみ。そのため、カゴ祭りは村おこしという意味合いもあるようです。
入場料を払って、去年も買い物したアンドレのブースに向かいます。アンドレはフランス語しか話しませんが、私を見るなり「デジャブー!」と叫びました。覚えてくれていたようです。
アンドレは、カゴ職人ではなく古いカゴを修理して出しています。婚約者に宝石などを入れて贈っていたといわれるサック・ド・フィヨンセという特別なカゴを主に扱っていて、とても素敵なんです。
サック・ド・フィヨンセを編める職人さんは、どんどん少なくなっているそうで、そのうちのお一人がこの女性。この美しい手仕事が、これからも絶えることなく引き継がれていきますように……。
一緒に行った黒田朋子さんもいくつかセレクトして持ち帰っていました。いろいろな色、デザインがあるので、選ぶ人によって雰囲気が違っていて面白いです。
今年は去年とはまた趣向が違って、ところどころミュージカルのようなお芝居が入っていました。
カゴの材料、柳で作られたスカートで歩く子供たち。去年同様、「かわいい!かわいい!」と、今年もかなり声を出してしまいました。地元の方々の、手づくり感あふれる衣装があまりにもかわいくって、ついつい……。
10/21(土)、鍵山奈美さんが南仏で見つけてきたカゴが並ぶポップアップを開催!
東京都渋谷区神南1-5-7
03-5457-0844
営業時間:11:00~20:00
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