今年もフランスのカゴ祭りへ

1週間特集
2017.10.18

「スタイリスト鍵山奈美さんのカゴ祭り便り」vol.3

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2度目の南仏カゴ祭り。去年は名物のパレードが夕方だったのでそれに間に合うように行ったのですが、今年は早い時間にスケジュールが変わっていました。せっかくだからと朝から向かい、まる一日見て回ることに。

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ここヴァラブレーグ村は、カゴの材料となる柳が川沿いで採れることから、以前はカゴの産地として栄えていたそうですが、今はこのお店の職人さん一人のみ。そのため、カゴ祭りは村おこしという意味合いもあるようです。

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今年のカゴ祭りは、朝から盛り上がっています。

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入場料を払って、去年も買い物したアンドレのブースに向かいます。アンドレはフランス語しか話しませんが、私を見るなり「デジャブー!」と叫びました。覚えてくれていたようです。

アンドレは、カゴ職人ではなく古いカゴを修理して出しています。婚約者に宝石などを入れて贈っていたといわれるサック・ド・フィヨンセという特別なカゴを主に扱っていて、とても素敵なんです。

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サック・ド・フィヨンセを編める職人さんは、どんどん少なくなっているそうで、そのうちのお一人がこの女性。この美しい手仕事が、これからも絶えることなく引き継がれていきますように……。

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この女性が持っているのもサック・ド・フィヨンセ。

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一緒に行った黒田朋子さんもいくつかセレクトして持ち帰っていました。いろいろな色、デザインがあるので、選ぶ人によって雰囲気が違っていて面白いです。

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いろいろ物色していたら、あっと言う間にパレードの時間に。

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今年は去年とはまた趣向が違って、ところどころミュージカルのようなお芝居が入っていました。

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カゴの材料、柳で作られたスカートで歩く子供たち。去年同様、「かわいい!かわいい!」と、今年もかなり声を出してしまいました。地元の方々の、手づくり感あふれる衣装があまりにもかわいくって、ついつい……。

 

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ジャーナル スタンダード ラックス 渋谷店

10/21(土)、鍵山奈美さんが南仏で見つけてきたカゴが並ぶポップアップを開催!
東京都渋谷区神南1-5-7
03-5457-0844
営業時間:11:00~20:00

Profile

鍵山奈美

Nami Kagiyama

スタイリスト。福岡出身。アシスタントを経て2003年独立。雑誌、手芸書、カタログなどを中心に活躍している。http://kagiyamanami.com

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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