子育ても、人生も自分らしく。小さな「選択」を投げかけて Vol.2 主婦・柴田寛子さん
Vol.1はこちらから
柴田さんもまた、若い頃から迷いながら、
小さな決断を繰り返してきました。
中学生の頃から、英語が好きで、「赤毛のアン」が大好き。
大学卒業後は、航空会社の国際線の
予約センターで働いていたそうです。
その一方で料理にも興味があり、
退職してレストランの厨房などで働きながら、
フードコーディネーターの学校へ通ったり、
イタリアへ留学したことも。
そんな中、ご主人と出会い結婚。
桜子ちゃんが生まれました。
小さな子供がいても、
自分がやりたいことを手放さなかったのが、
寛子さんのすごいところ。
晴喜くんがお腹にいる時期にも、
某お菓子研究家のアシスタントに採用され、
桜子ちゃんをお母様に預けて、
デモンストレーションの手伝いをしていました。。
「泣いている晴喜をおぶった母の姿を見て、
さすがにこれは続けるのが無理だなと思って」
今は、料理の仕事は一休みし、
子育てに専念する毎日です。
それでもTOEICを受けるために
英語の勉強を続けているし、
好きな料理家さんの1日料理教室や
パン作りの教室に通ったり、
おいしいな思ったお菓子の原材料を
メモしておいたり…。
すぐに結果が出なくても、
今できる準備をコツコツ積み重ねていくことが楽しい!a
「『あの人はバリバリ仕事していていいな』と
誰かと比べる自分がイヤなんです。
ささやかなことでも、
これが幸せ、楽しい!と思っていたいですね」。
だから寛子さんは、いつ会ってもニコニコ!
結婚も、出産も、料理家のアシスタントに応募したのも、
辞めたことも、すべて自分で決めたこと。
常に「これがベストな選択」と歩んできたのだから、
「今」がいちばんハッピーなはず!
「今日は食パン焼く?」
寛子さんが毎朝子供たちに、
そう問いかけるのは、
自分選んだ人生の主役になって
キラキラと輝くことを教える姿のように思えます。
photo:枦木功 text:一田憲子
『暮らしのおへそVol.23』より
Profile
柴田寛子
大学を卒業後、日本航空国際線予約センターに就職。退職後、飲食店でアルバイトをしながら、祐成陽子クッキングアートセミナーに通う。25歳の時にイタリアへ語学留学。帰国後結婚。専業主婦を経て、現在は週に5日パートタイムで働きながら、パンやお料理の教室に通っている。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。